スペースバリューホールディングスは調整一巡感、19年3月期2桁増収増益予想

株式市場 銘柄

 スペースバリューホールディングス<1448>(東1)は、建築事業や立体駐車場事業などを展開している。19年3月期2桁増収増益予想である。株価は地合い悪の影響で水準を切り下げたが調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■日成ビルド工業の持株会社で建築事業や立体駐車事業などを展開

 日成ビルド工業の完全親会社(持株会社)として設立し、18年10月東証1部に上場した。システム建築事業、立体駐車場事業、総合建設事業、開発事業、ファシリティマネジメント事業を展開している。18年10月にはホテル開発・運営管理の子会社スペースバリューホテルディベロップメントを設立した。

■新中期計画で22年3月期経常利益76億円目標

 19年3月期連結業績予想は売上高が850億円、営業利益が54億50百万円、経常利益が56億円、純利益が37億円としている。日成ビルド工業の18年3月期実績(連結)との比較で見ると11.0%増収、32.0%営業増益、27.4%経常増益、25.0%最終増益予想となる。

 なお日成ビルド工業の第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.0%増の351億39百万円、営業利益が3.2%増の14億55百万円、経常利益が6.6%増の15億79百万円、純利益が18.5%増の10億25百万円だった。開発事業の減収などで全体として小幅増収増益にとどまったが、受注高(システム建築事業、立体駐車場事業、総合建設事業の合計)は26.2%増の427億82百万円と好調である。通期ベースで好業績を期待したい。

 新中期経営計画の目標値には、22年3月期売上高1000億円、営業利益75億円、経常利益76億円、純利益50億円、ROE18%、配当性向35%を掲げている。建設需要変動の影響を最小化するため、開発事業を成長エンジンとして、建設事業とのシナジーを創出する。

■株価は調整一巡感

 株価は地合い悪の影響で水準を切り下げたが、12月25日838円から切り返して調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。1月18日の終値は939円、今期予想連結PERは約9倍、時価総額は約334億円である。

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