SKIYAKIは戻り試す、20年1月期大幅増益予想

株式市場 銘柄

 SKIYAKI<3995>(東マ)は音楽アーティストのファンクラブ運営やECサービスなどを展開している。19年1月期は減益だったが計画を上回った。そして20年1月期(レンジ予想)は大幅増益予想である。これを好感して株価は急伸している。戻りを試す展開を期待したい。

■音楽アーティストのファンクラブ運営やECサービスを展開

 音楽アーティストに係るファンクラブ(FC)運営サービス、アーティストグッズ等のECサービスおよび電子チケットサービスなどを展開している。19年2月末現在のファンクラブ総登録会員数は258万人(うち有料会員が92万人)である。

 18年5月コンサート・イベント制作のMSエンタテインメント・プランニングを子会社化、18年7月持分法適用関連会社のSKIYAKI OFFLINEを連結子会社化して商号をSKIYAKI APPSに変更、18年11月Jリーグクラブなどプロスポーツクラブのファンサイトを運営するSEA Globalを子会社化した。

■20年1月期大幅増益予想

 19年1月期の連結業績は、売上高が18年1月期比64.2%増の40億84百万円、営業利益が5.2%減の2億29百万円、経常利益が20.6%減の1億72百万円、純利益が56.0%減の79百万円だった。

 第2四半期から連結対象となったライブ制作原価の発生、FC売上増に伴うロイヤリティの増加、EC商品保管料・配送料の値上げ、人員増に伴う人件費の増加、積極的なM&Aに伴う財務デュー・デリジェンス費用の増加などで減益だったが、計画を上回った。FC有料会員数が順調に増加し、第4四半期におけるECサービス売上およびライブ制作収入が想定を上回った。

 20年1月期連結業績予想(レンジ予想)は、売上高が19年1月期比15.1%増の47億円~27.3%増の52億円、営業利益が0.4%増の2億30百万円~52.8%増の3億50百万円、経常利益が16.3%増の2億円~91.9%増の3億30百万円、純利益が32.9%増の1億05百万円~2.7倍の2億15百万円としている。

 ECサービス出荷額の予想が困難なためレンジ予想だが、FCサービス有料会員数増加が牽引して大幅増収増益予想としている。好業績を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価(18年8月1日付で株式5分割)は急伸している。戻りを試す展開を期待したい。3月25日の終値は1031円、今期予想連結PER(レンジ上限の予想連結EPS20円52銭で算出)は約50倍、時価総額は約108億円である。

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