メディカル・データが再び高値更新、第1四半期好調で値動きも絶妙との見方

株式市場 銘柄

■例年は費用先行型の四半期だが今期は黒字になり注目集まる

メディカル・データ・ビジョン<3902>(東1)は5月23日、再び上値を追って始まり、取引開始後に9%高の1448円(115円高)まで上げて約1週間ぶりに年初来の高値を更新した。第1四半期(19年1~3月)の連結決算が好調で、これを受けて急伸した後の調整が浅く、このところ「絶妙な微調整」(市場関係者)と注目を続ける様子があった。

 大規模診療データベースを用いた「データ利活用サービス」事業などを行い、5月13日に2019年12月期・第1四半期の連結決算(19年1~3月)を発表。例年、第1四半期は費用先行型のため赤字になることが少なくないにもかかわらず、営業利益は前年同期の0.3億円の赤字に対し1.02億円の黒字となるなど、各利益とも前年同期比で大きく黒字化した。

 株価は翌日から2日間で4割強の急伸(13日の終値987円から15日の高値1384円まで397円高)を演じ、その後は高値から1割ほど調整した。これを急伸幅と調整幅でみると、急伸幅に対して36%の調整になり、「3分の1押し」や「半値押し」など、経験的には再び反発に転じることの少なくない水準に差し掛かっていた。出直りが強まった場合、最初の上げ相場に続く2段上げ相場に発展するケースがあるようだ。この場合の上げ幅は、最初の上げ相場(4割強の上げ)と同等の幅になる可能性があるとされる。(HC)

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