ファンデリーが再び上げる、同社初の生産工場や初配当などに注目再燃

株式市場 銘柄

■栄養士が利用者に合わせて監修するという特色を一段と前面に

ファンデリー<3137>(東マ)は5月23日、出直りを強め、10時にかけては7%高の1546円(96円高)前後で推移。5月10日につけた年初来の高値1655円に迫っている。今期・2020年3月期は同社として初の生産工場が稼働する予定で、業績は連続最高益の見込み。一段の業績拡大などへの期待が再燃している。

 食事制限や体調管理などを行っている人向けに管理栄養士が監修した健康食の宅配を行い、2019年3月期の業績と今期・20年3月期の見通しは大型連休前の4月26日に発表。営業利益は19年3月期に前期比9.9%増加して7.13億円となり最高を更新。今期・20年3月期は31%増の9.34億円を計画し、初の配当も実施する予定。

 同社としては初の生産設備となる新工場を建設中で、第4四半期(20年1~3月)から寄与する計画。稼働に向けた準備や初期の立ち上げなどに先行費用を1~2億円見込むとするが、これまで対応できなかった顧客へと利用者層の拡大が可能になるという。委託生産に比べて輸送費などのコストが節約できるほか、メニューの多様化などが可能になるため、栄養士が利用者に合わせて監修する食事という同社の特色を一段と前面に押し出すことが可能になるとした。

 20年3月期末に初配当を実施する予定とし、1株当たり3.0円を見込んでいる。自社生産設備の稼働にメドがつき、中長期的に一層の成長を歩む基盤ができたことなどを要因とした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る