【チャート診断】武田薬品は13週線で下げ渋り反発のタイミング向かえる、京大と提携を評価も

武田薬品工業 4502

チャート診断 武田薬品工業<4502>(東1・100株)の週足チャートは、3月6日の年初来高値6657円のあと13週線近辺で下げ渋りとなっている。週末は6095円。

 3月に高値をつけたのは年180円(期末は90円)に対する利回りが3%近くあり利回り魅力が働いたためとみられる。

 一方、PERは2015年3月期推定1株利益に対し80倍前後と高い。ただ、5月上旬発表予定(昨年は5月8日発表)の決算発表で16年3月期の1株利益が上向く期待から13週線近辺で下げ渋りとなっているものとみられる。四季報では次期1株利益を133円ていどと予想、PERは45倍程度まで低下することになる。

 前週末には、京都大学iPS細胞研究所との間で10年間におよぶ共同研究契約を成立させた。10年間で200億円を武田薬が提供する。iPSは期待の分野で新薬開発となれば業績寄与は大きいことは予想されるが、明日からの寄与ということではない。この点をマーケットがどう評価するかが注目される。

 チャート的には13週線で下げ渋っているだけに反発が狙えるタイミングだろう。少なくとも3月の高値前後は期待できるだろう。その後は決算発表で16年3月期の1株利益がマーケット期待をどのていど上回るかだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る