三菱地所とNEC、顔認証の統合権限管理「ReconIDs」運用開始

■オフィスビルのセキュリティ権限を一元化する新システム

 三菱地所<8802>(東証プライム)と日本電気(NEC)<6701>(東証プライム)は3月5日、顔認証技術を活用した統合型権限管理システム「ReconIDs(レコナイズ)」の運用開始を発表した。同システムはオフィスビルの共用部と専有部のセキュリティ権限管理を一元化するもので、顔認証を活用した入退管理によりオフィスビル運営の効率化と高度化を図る。今後は三菱地所本社(大手町パークビルディング)やグループオフィス「MIX丸の内」などに導入し、三菱地所グループの標準的なセキュリティインフラとして展開する。

 近年、オフィスビルや商業施設ではICカード紛失やなりすましなど従来認証方式の課題が顕在化しており、より高度で柔軟な認証手段への需要が高まっている。顔認証は非接触で高精度の本人確認が可能であり、感染症対策や利便性の面でも有効とされる。NECが持つ高精度の顔認証技術と三菱地所のオフィスビル運営ノウハウを組み合わせ、複数拠点やビルを横断した権限管理を実現するシステムとして共同開発した。

 「ReconIDs」はクラウド上で顔情報や権限情報を管理し、複数ビルのセキュリティを一つのアカウントで統合管理できる点が特徴だ。2025年10月から三菱地所プロパティマネジメント本社で先行導入され、2026年2月には大手町パークビルディングなど複数拠点での運用を開始した。今後はグループ管理ビルへの展開を進めるほか、2027年度以降は外部施設への外販も想定する。将来的には静脈認証など他の生体認証技術との連携や各種サービスとの接続を視野に入れ、都市空間におけるスマートビルソリューションとして発展させる方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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