エランは上値試す、19年12月期2Q累計は計画超で2桁増益、通期予想は上振れ濃厚

株式市場 銘柄

エラン<6099>(東1)は、介護医療関連事業として「手ぶらで入院、手ぶらで退院」できるCSセット(入院セット)を展開している。19年12月期2桁増益予想である。第2四半期累計は計画超で2桁増益だった。通期予想は上振れが濃厚だろう。契約施設数・利用者数が増加基調であり、市場開拓余地も大きく中期成長が期待される。株価は6月の上場来高値から反落してモミ合う形だが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。

■CSセット(入院セット)を展開

 介護医療関連事業として「手ぶらで入院、手ぶらで退院」できるCSセット(入院セット)を展開している。契約施設(病院・介護老人保健施設等)数および利用者数は増加基調である。

 19年4月には個人請求・カスタマーサポート部門を分社化してエランサービスを設立した。また子会社のエルタスク(東北地方中心にCSセットと同様のLTセットを展開)を20年1月1日付で吸収合併する。

■19年12月期2Q累計は計画超で2桁増益、通期予想は上振れ濃厚

 19年12月期連結業績予想は、売上高が18年12月期比15.7%増の215億円、営業利益が11.8%増の14億30百万円、経常利益が11.5%増の14億30百万円、純利益が12.1%増の9億70百万円としている。配当予想は19年1月1日付株式2分割を考慮した遡及修正後で、2円増配の年間9円(期末一括)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比15.0%増の103億40百万円、営業利益が16.1%増の7億75百万円だった。契約施設数・利用者数が順調に増加した。通期予想に対する進捗率は売上高48.1%、営業利益54.2%だった。期初時点で下期偏重の計画であることを考慮すれば、進捗率は高水準である。通期予想は上振れが濃厚だろう。

 契約施設数・利用者数が増加基調であり、市場開拓余地も大きく中期成長が期待される。

■株価は上値試す

 株価(19年1月1日付で株式2分割)は、6月の上場来高値から反落してモミ合う形だが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。8月27日の終値は1684円、時価総額は約510億円である。

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