生化学工業の株価回復進む、第1四半期の業績好調で腰椎椎間板ヘルニア治療剤への期待も続く

■今期の連結業績予想は売上高11%増、当期利益58%増)

 生化学工業<4548>(東証プライム)は8月19日、872円(21円高)まで上げて7日続伸基調となり、8月1日以来、約3週ぶりに870円台を回復している。8月5日に第1四半期決算を発表。この日は日経平均が過去最大の下げ幅を記録した日で、巻き込まれるように株価も大きく下押したが、翌日からは回復を強める相場となっている。

 8月5日に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は、売上高が前年同期比3.7%増加し、営業利益は同26.3%増加するなどで好調だった。今期・25年3月期の連結業績予想は5月に開示した予想に変更なく、売上高は400億円(前期比10.5%増)、営業利益は39億50百万円(前期の9.1倍)、親会社株主に帰属する当期純利益は34億50百万円(同57.8%増)、1株利益は63円23銭。

 24年3月にSI-6603(腰椎椎間板ヘルニア治療剤、開発地域:米国)に関する生物製剤承認申請(BLA)を行い、5月にはBLAが米国食品医薬品局(FDA)によって受理された。現在、承認取得に向けて準備を進めている。全身麻酔の必要がなく、手術療法と比較して身体的侵襲(しんしゅう)が小さいという特徴を有し、注目されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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