【株式市場】追加緩和の期待が強まりJPX日経400など高値を更新

株式市場 銘柄

◆日経平均の終値は1万9909円09銭(274円60銭高)、TOPIXは1608.88ポイント(26.20ポイント高)、出来高概算(東証1部)は22億9819万株

 21日後場の東京株式市場は、日銀総裁の米国での講演を受けて追加の金融緩和期待が再燃し、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)などの大手銀行株が本日の高値圏で強意展開となったほかファナック<6954>(東1)なども強く、TOPIX(東証株価指数)は2007年以来の1600ポイント台に乗り、JPX日経400も指数算出開始以来の高値に進んだ。日経平均も4月14日以来1週間ぶりに1万9900円台回復となった。東証マザーズ指数は小安い。

 キヤノン<7751>(東1)が前場は第1四半期の減益観測報道などで軟調だったが、後場は持ち直して堅調に転換。武田薬品工業<4502>(東1)は引き続きiPS細胞に関する京都大学との提携などが好感されて続伸し、三井不動産<8801>(東1)などの不動産株も堅調。ライフネット生命保険<7157>(東マ)はKDDI(9433)との提携が好感されてストップ高。

 本日新規上場となった不動産管理、仲介、運用などのシーアールイー<3458>(東2、売買単位100株)は9時12分に公開価格3620円に対し7%安い3355円で売買が成立して初値がつき、その後は3425円まで上げ、終値は3200円となった。

 東証1部の出来高概算は22億9819万株(前引けは12億3456万株)、売買代金は2兆5776億円(同1兆3212億円)。1部上場1881銘柄のうち、値上がり銘柄数は1300(同1168)銘柄、値下がり銘柄数は447(同55)銘柄。

 また、東証33業種別指数は海運を除く32業種(前引けは全33業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、その他金融、保険、ゴム製品、電力・ガス、陸運、銀行、化学、サービス、医薬品、などとなった。

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