アルコニックスベンチャーズ、MiRESSOに出資、次世代エネルギー領域を強化

■低温精製技術によるベリリウム供給でフュージョン(核融合)エネルギー発電の社会実装を支援

 アルコニックス<3036>(東証プライム)グループのコーポレートベンチャーキャピタルであるアルコニックスベンチャーズ(本社:東京都千代田区)は2月27日、核融合スタートアップの株式会社MiRESSO(本社:青森県三沢市)に出資したと発表。

 同出資を通じて、MiRESSOが推進する低温精製技術を用いたベリリウムの製造販売事業ならびに鉱物資源の精製に関する技術プラットフォーム事業の社会実装を支援し、資源やエネルギーの安定供給に貢献する方針である。

■出資の背景・目的

 脱炭素社会の実現に向け次世代エネルギーへの注目が高まる中、その一種であるフュージョン(核融合)エネルギー※1を用いた発電技術の社会実装に向け、国を挙げてフュージョン産業エコシステムの構築が進められている。※2

 MiRESSOは、独自の省エネルギー・低コスト精製技術を用い、フュージョンエネルギー発電に大量に必要となるベリリウムの生産を目指している。同技術をプラットフォームとして、リサイクル分野を含む鉱物資源の精製における課題に応じたプロセス提案や技術ライセンス事業も展開している。

 アルコニックスグループは2025年5月公表の「長期経営計画2030」において、MiRESSOの事業に関連する次世代エネルギーや資源循環ビジネスを市場拡大が期待できる勝ち筋領域に位置付けている。非鉄金属領域で素材・部品の供給を担ってきた国内外の流通機能と知見を生かし、高い技術ポテンシャルを持つ同社の事業拡張を後押しすることで、次世代エネルギーの安定供給に資する新たな産業基盤づくりに寄与できると判断した。

※1 水素などの軽い原子核が融合する際に発生する膨大なエネルギーを利用する技術。カーボンニュートラルかつ豊富な燃料、高い安全性、環境保全性という特徴を持ち、エネルギー問題と環境問題を解決する次世代クリーンエネルギーとして期待されている技術である。
※2 内閣府「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」

■アルコニックスが期待するビジネス展開

・MiRESSOの技術により低温・低コストで精製した金属ベリリウムおよびベリリウム合金の国内外への拡販
・同技術を応用したBe以外の金属および合金の国内外への拡販

■MiRESSOについて

 MiRESSOは、新たな低温精製技術を用い、フュージョン(核融合)エネルギーに必要となるベリリウムの生産を目指すベリリウム製造販売事業を推進している。併せて、同技術をプラットフォームとして展開し、リサイクル分野を含む鉱物資源の精製に関するプロセス提案や技術ライセンスを行う技術プラットフォーム事業も展開している。

 2024年10月に大平洋金属株式会社と包括的業務提携契約を締結し、同社製造所(青森県八戸市)においてベリリウム製造のパイロットプラント「BETA(Beryllium Testing plant in Aomori)」の整備を進めている。シリーズAで調達した資金によりBETAの建設を進め、2027年度中の生産開始を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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