三井ハイテックは年初来高値更新の展開、20年1月期減益予想だが上振れ余地

株式市場 銘柄

 三井ハイテック<6966>(東1)は、ICリードフレームや車載用モーターコアを主力としている。20年1月期第2四半期累計は赤字だったが、計画に対して赤字幅が縮小した。通期減益予想だが、上振れ余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ICリードフレームや車載用モーターコアが主力

 ICリードフレームなどの電子部品事業、車載用モーターコアなどの電機部品事業を主力として、金型事業、工作機械事業も展開している。

■20年1月期減益予想だが2Q累計が計画超で通期上振れ余地

 20年1月期連結業績予想は、売上高が19年1月期比4.9%増の860億円、営業利益が40.0%減の3億円、経常利益が38.9%減の5億円、そして純利益が67.0%減の1億円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.1%増の422億85百万円、営業利益が60百万円の赤字(前年同期は6億91百万円の黒字)だった。電機部品は岐阜事業所稼働(19年2月)も寄与して増収増益だが、電子部品が半導体業界低迷で減収減益となり、全体として営業赤字だった。ただし計画に対しては、車載用モーターコアの売上が計画を上回り、全体として赤字幅が縮小した。営業利益は計画に対して2億40百万円上回った。

 第3四半期以降の事業環境が厳しくなる見込みとして通期予想を据え置いたが、上振れ余地がありそうだ。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価は年初来高値更新の展開だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月2日の終値は1757円、時価総額は約693億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る