農業総合研究所は売り一巡

株式市場 銘柄

 農業総合研究所<3541>(東マ)は農家の直売所事業を展開している。20年8月期(非連結決算に移行)は19年8月期個別業績との比較で黒字化予想である。収益改善を期待したい。株価は年初来安値を更新する展開だが、売り一巡して反発を期待したい。

■農家の直売所事業

 農産物委託販売・買取委託販売・卸販売の農家の直売所事業を展開している。物流プラットフォーム(19年8月期末時点で全国92拠点の集荷場)とITプラットフォーム(自社開発アプリ「農直」)を活用し、産地の生産者(同登録生産者数8605名)と生活圏のスーパー等(同導入店舗数1416店舗)を結ぶ農産物プラットフォームである。なお相場変動が業績に影響する可能性がある。

■20年8月期黒字化予想

 20年8月期の非連結業績予想(特定子会社世界市場HDの清算結了に伴って非連結決算に移行)は、19年8月期個別業績との比較で売上高が32.8%増の28億52百万円、営業利益が44百万円の黒字(19年8月期は28百万円の赤字)、経常利益が46百万円の黒字(同26百万円の赤字)、純利益が22百万円の黒字(同21百万円の赤字)としている。

 相場は19年8月期と同水準を想定し、増収効果で黒字化予想である。収益改善を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価(19年3月1日付で株式5分割)は年初来安値を更新する展開だが、売り一巡して反発を期待したい。11月18日の終値は537円、時価総額は約113億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る