京写、26年3月期国内事業が増収で営業損失縮小、販売価格適正化とコスト改善が奏功

(決算速報)
 京写<6837>(東証スタンダード)は2月13日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。減収減益だった。主力の自動車関連の需要が国内外で低迷したほか、国内における金属基板の量産立ち上げに係る費用の増加、インドネシアにおける設備増強に伴う稼働調整なども影響した。そして通期の減益予想を据え置いた。積極的な事業展開で27年3月期の収益回復基調を期待したい。株価は昨年来安値圏でやや軟調だが下値固め完了感を強めている。1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。

■26年3月期26年3月期3Q累計減益、通期減益予想据え置き

 26年3月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比5.5%減の185億26百万円、営業利益が45.2%減の5億56百万円、経常利益が56.9%減の3億43百万円、親会社株主帰属四半期純利益が67.6%減の1億77百万円だった。

 減収減益だった。主力の自動車関連の需要が国内外で低迷したほか、国内における金属基板の量産立ち上げに係る費用の増加、インドネシアにおける設備増強に伴う稼働調整なども影響した。

 地域別のセグメント業績(売上高はセグメント間内部取引を含む)は、日本の売上高が前年同期比3.6%増の79億90百万円で営業利益が41百万円の損失(前年同期は1億38百万円の損失)、中国の売上高が11.7%減の95億59百万円で営業利益が31.1%減の6億20百万円、インドネシアの売上高が0.1%減の20億72百万円で営業利益が1億56百万円の損失(同2百万円)、メキシコの売上高が12.7%減の1億09百万円で営業利益が3百万円(同10百万円の損失)、ベトナムの売上高が10.9%減の29億20百万円で営業利益が65.9%減の82百万円だった。

 日本は自動車関連が低調だったが、家電製品やアミューズメント分野の好調で増収となり、販売価格適正化やコスト改善などにより営業損失が縮小した。海外は自動車向け金属基板が増加したが、全体として受注が減少した。

 製品別の売上高は片面板が前年同期比2.4%減の76億17百万円、両面板(多層板と銀スルーホール基板を含む)が11.8%減の72億29百万円、アルミ基板が19.0%増の12億74百万円、実装関連が2.2%減の19億80百万円、その他が17.6%減の4億25百万円だった。また用途別の売上高は、自動車関連が11.5%減の76億61百万円、家電製品が8.3%増の39億13百万円、事務機関連が13.1%減の23億16百万円、電子部品が12.1%減の10億80百万円、電気機器が13.2%減の5億27百万円、その他(映像機器、音響機器、アミューズメントなど)が27.5%増の10億49百万円、実装関連が2.2%減の19億80百万円だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が61億18百万円で営業利益が1億83百万円、第2四半期は売上高が62億33百万円で営業利益が1億55百万円、第3四半期は売上高が61億75百万円で営業利益が2億18百万円だった。

 通期連結業績予想は前回予想(25年11月14日付で下方修正)を据え置いて、売上高が前期比8.5%減の240億円、営業利益が45.2%減の7億円、経常利益が53.6%減の4億60百万円、親会社株主帰属当期純利益が64.2%減の2億20百万円としている。配当予想(25年11月14日付で期末9円下方修正)は前期比6円減配の5円(期末一括)としている。予想配当性向は33.1%となる。

 販売価格適正化やコスト改善に継続的に取り組むが、自動車関連の需要低迷が継続するほか、金属基板の量産立ち上げに伴う費用増加なども影響する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高が77%、営業利益が79%、経常利益が75%、親会社株主帰属当期純利益が80%である。積極的な事業展開で27年3月期の収益回復基調を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は昨年来安値圏でやや軟調だが下値固め完了感を強めている。1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。2月13日の終値は305円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS15円12銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の5円で算出)は約1.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS676円53銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約45億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■特殊な無線技術で高感度化、動物実験で市販測定器と高い一致  早稲田大学と山口大学の研究グループは…
  2. ■2019年以来の来日、K-POP史上最多規模の単独ツアー  21世紀のポップアイコン・BTSが、…
  3. ■開園から42年266日、2パーク合計で大台到達  オリエンタルランド<4661>(東証プライム)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■高市トレード調整は好機か、配当利回り上位株で権利取り戦略  今週の当コラムは、権利付き最終売買日…
  2. ■「音楽が鳴っている限り踊る」か「笛吹けど踊らず」か、高市トレードで問われるベテラン投資家の知恵 …
  3. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  4. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  5. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  6. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る