イボキンは調整一巡、19年12月期大幅増益予想

日インタビュ新聞ロゴ

 イボキン<5699>(JQ)は資源循環型社会形成のための総合リサイクル事業を展開している。19年12月期大幅増益予想である。第3四半期累計は概ね順調だった。通期ベースでも収益拡大を期待したい。株価は7月の上場来高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■総合リサイクル事業を展開

 建築構造物やプラント等の解体事業、産業廃棄物収集運搬・中間処理・再生資源販売の環境事業、金属系再生資源販売の金属事業を中心に、資源循環型社会形成のための総合リサイクル事業を展開している。地域的には近畿および中国エリアを中心に展開し、アライアンスネットワークも活用して全国展開を目指している。

■19年12月期大幅増益予想

 19年12月期の連結業績予想は、売上高が18年12月期比0.3%増の64億87百万円、営業利益が44.4%増の4億05百万円、経常利益が28.3%増の4億07百万円、純利益が23.5%増の2億75百万円としている。売上面では解体事業が牽引し、減価償却費減少(減価償却方法を定率法から定額法に変更)も寄与して大幅増益予想である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比7.4%減の45億円、営業利益が9.9%増の2億51百万円だった。金属事業が鉄スクラップ価格下落の影響で58.4減益だったが、解体事業が11.1%増益、環境事業が4.2倍増益と伸長し、全体として増益だった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高69.4%、営業利益62.0%だった。年末を含む第4四半期の構成比が高い季節特性を考慮すれば概ね順調だろう。通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は7月の上場来高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。11月20日の終値は2704円、時価総額は約46億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る