【新規上場(IPO)銘柄】パワーソリューションズは「RPA DIGITAL WORLD TOKYO 2019」に出展、押し目買い優位に上値を伸ばす

株式市場 IPO 鐘

 パワーソリューションズ<4450>(東マ)は、10月1日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、企業向けITのラストワンマイルに特化し、業務コンサルティング・システム設計・開発・運用保守までを一気通貫でサポートする、「ビジネステクノロジーソリューション事業」を展開。主にシステムインテグレーション、アウトソーシング、RPA関連サービスを提供している。
 システムインテグレーションでは、資産運用会社をはじめとする金融機関を対象に業務コンサルティング及びシステムの受託開発(システム設計・開発)並びに運用保守をメインに、システムインテグレーター等が提供する汎用サービス同士や顧客の自社システムとの連携や、汎用サービス導入後の付加機能を開発しており、ビジネス部門がサービスを快適に利用するためのラストワンマイルを最適化するシステム開発を行っている。

 アウトソーシングでは、システムインテグレーションの補完的な位置付けとして、金融機関の付随業務の受託やチーム単位での人材派遣を行うことにより、顧客企業の業務プロセスの一部を代行するサービスを提供している。具体的には、投資信託適時開示・法定開示レポーティング、投信レポートデリバリー等を行っているほか、事業会社の総務部門のアウトソーシングとして、航空券の手配代行サービスを行っている。

 RPA関連サービスでは、RPAは「複数のシステムを接続し、業務を最適化すること」を目的としており、「ラストワンマイルの最適化」を行ってきた同社サービスとの親和性が非常に高いサービスで、2018年2月にUiPath株式会社のゴールドパートナーとしてリセラー契約を締結し、同年8月より一般事業者向けにRPAソフトウェアであるUiPath RPA Platformのライセンス販売及び導入サポートを行っている。

 同社の主要販売先である金融業界においては、グループの統廃合によるシステムの統廃合など、業界全体として引き続き需要が増加しているうえ、今後の注力サービスであるRPA関連サービスの市場は依然として各種メディアでの注目度は高く、「生産年齢人口の減少」や「働き方改革」によって金融業界のみならず一層活用期待は高まっている。

 今2019年12月期第3四半期は、RPA等の活用を含む業務プロセス最適化の継続した需要の増加を背景に、顧客からの引き合いが前年同期を上回り、それに伴い、積極的に採用を進め、コンサルタント経験者を19名採用し、今後の更なる増加案件への体制を強化している。

 第3四半期売上高21億5300万円、営業利益3億3400万円、経常利益3億1700万円、純利益2億500万円に着地。第3四半期営業利益は年計画を上回り順調に推移している。

 今19年9月期業績予想は、売上高28億6400万円(前期比2.1%増)、営業利益3億6400万円(同55.3%増)、経常利益3億1400万円(同8.1%増)、純利益2億400万円(同1.0%増)を据え置いているが、業績予想の上振れも視野に入る。年間配当は無配を予定している。

 株価は、上場2日目の10月2日につけた上場来高値5160円から11月14日に上場来安値3315円まで調整を挟んで上昇している。12月9日月開催の「RPA DIGITAL WORLD TOKYO 2019」(RPAの先にある“取り組むべきデジタライゼーション”~2020年、企業のDXを加速させるために今やらなくてはいけないこと~)に出展することから、市場の関心が一段と高まりそうだ。同社は、今後の成長戦略として、既存取引先の深耕と安定的な取引の実現、既存業界での新規取引先の獲得、新規業界への参入を図るが、中でも金融業界においては、グループの統廃合によるシステムの統廃合の増加が見込まれることから、今後も成長が続く見通し。需給面では、信用買残も少なく押し目買い優位に上値を伸ばし、高値奪回も視野に入りそうだ。(株式評論家・信濃川)

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