【新規上場(IPO)銘柄】AmidAHは第2四半期純益上振れ着地、25日移動平均線を突破

株式市場 IPO 鐘

 AmidAホールディングス<7671>(東マ)は、昨年12月20日に東京証券取引所マザーズに上場。同社グループは、同社と連結子会社2社で構成されている。同社は、EC通販事業(印鑑及びスタンプを中心とした商材を自社グループサイトを中心としたインターネット通販サイトで販売)を展開するグループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務を行っている。
 主に子会社の株式会社ハンコヤドットコムにおいて、一般 消費者及び法人企業を対象に印鑑及びスタンプを中心としたEC通販事業を行っている。また、株式会社AmidAにおいて、WEBマーケティング分野におけるノウハウを活用し、ECサイトの集客・接客・データ分析・改善及び開発からシステム保守までWEBマーケティングの全プロセスをワンストップで提供するデジタルマーケティング事業を展開している。

 EC通販事業に特化した株式会社ハンコヤドットコムとEC通販事業に関わるWEBマーケティングに特化した株式会社AmidAという、それぞれ専門性をもったグループ会社が連携し、グループ会社内で販売戦略の企画からECサイトの構築、広告・SEO対策等のサイト集客、EC通販事業(受注、製造、加工、発注、出荷)までを行う一気通貫型ECビ ジネスモデルとすることで、原価率の低減や当日又は翌日出荷を実現する体制を特徴としているが、東京1拠点・大阪2拠点から全国へ出荷、日本国内約90%以上の地域に翌日午前中配達を可能性にしている。

 今2019年6月期第2四半期においては、EC通販事業では、西日本における物流拠点(関西ゲートウエイ)の開設、繁忙期に向けた体制づくりを行ったほか、機械を増設した。デジタルマーケティング事業では、採用計画11名(5名入社、入社承諾者2名)、スマートフォンを利用したポイント及びスタンプシステムの有料サービスを開始した。

 2月12日に発表した今19年6月期第2四半期業績実績は、売上高13億1800万円、営業利益7800万円、経常利益6000万 円、純利益4500万円に着地。第2四半期売上高は計画に比べ5.2%減となったが、同純利益は計画に比べ11.8%増と上振れした。

 今19年6月期業績予想は、売上高29億9600万円(前期比9.1%増)、営業利益3億2000万円(同0.8%増)、経常利益2億9800万円(同6.2%減)、純利益1億8400万円(同9.5%減)を見込む。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、昨年12月25日につけた上場来安値1030円を底に1月11日に上場来高値2977円と上昇。1月22日安値1650円まで調整を挟んで1月24日高値2830円と買い直された後、1800円どころを下値にモミ合っている。今後の重点政策として、EC通販事業で は、配送運賃の値上対策、繁忙期に向けた製造・出荷体制の構築(臨時社員採用を含む)、自動オペレーションシステムの運用構築、製造機器増設に伴う安定運用を行い、デジタルマーケティング事業では、SEOではビックキーワード「印鑑・はんこ・実印」の自然検索順位の上位表示、リスティング広告施策:ROAS「コストに対する売上の割合」と目標数値の獲得、新規取引先の開拓、商品の展開、自動オペレーションシステムの開発を行っているうえ、第2四半期純利益は計画を11.8%増額しており、通期利益予想の増額も視野に入る。25日移動平均線を突破しており、上値追い姿勢を強めるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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