【株価診断】ジオネクストは太陽光発電事業の売上が6月にも計上見通し、株価は二番底形成で出直り体制整う

ジオネクスト<3777>(JQ・売買単位100株)の株価は、120円前後で二番底を形成しチャートは底打ちの形となっている。新規事業のひとつである、「再生可能エネルギー事業」が本格化してくることから株価も本格的な上昇相場に入ってくるものとみられる。

まもなく売上計上見通しの太陽光発電事業では、1キロワット当り32円の買取価格が保障された太陽光発電所19カ所の認可を3月までに取得した。内、9カ所は他社へ売却を予定、10カ所は自社で保有し運営する予定。発電量は19カ所全体で13メガ。1メガ当り約3億円と見込まれることから業績寄与は大きい。6月までには他社への売却分として6カ所が決まるもようから、約18億円がまもなく売上に計上される見通し。今12月期中には残りの他社への売却分と自社運営発電所の売電収入が寄与することから一気に業績は飛躍する見通し。

さらに、太陽光発電システムのオペレーション&メンテナンス(O&M)も寄与してくる。監視のみでなく日々の発電量チェックや出力抑制ニーズなどに応えるための24時間体制でモニター監視できるのが特徴(写真は東京本社で九州阿蘇ソーラファームの遠隔監視を24時間体制で行っている)。

加えて、見落とされがちな発電所のある地域との共生も大切で、こうした発電所の建設設計からO&M、地域対策などを一貫して手掛けることのできる強さ持っていることが特徴である。同社々長が東京電力の出身ということが強さの背景といえる。

O&M収入は1メガ当り年間500万円が見込めるストック型ビジネスで安定して業績に寄与する。

今12月期には、19の太陽光発電所(内売却9カ所)とO&Mの寄与で再生可能エネルギー事業は始めて売上24億円が計上となる見通しで同事業の営業利益は2億4200万円となる見通し。さらに、今後、これにバイナリー発電(中低温発電)の地熱発電事業も加わってくる。

2014年12月期の全体の業績は売上1億700万円、営業赤字9500万円だったから、今期は太陽光発電関連事業の寄与だけでも前期比大幅な増収増益となる。

株価は昨年4月に259円まで値を上げたあと150円を挟んだモミ合いが続いている。再生可能エネルギー事業が目に見える形で業績に寄与する局面を迎えていることからモミ合いを上放れてくるものとみられる。

中長期的には電力に精通した社長の再生可能エネルギー中心の業績飛躍に期待すれば大きく居所を変えてくるものとみられる。

jio33

 

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