アイリッジは21年3月期1Q大幅増収・赤字縮小、通期は新型コロナ影響で営業・経常減益予想

(決算速報)
 アイリッジ<3917>(東マ)は8月14日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。月額報酬増加などで大幅増収・赤字縮小した。未定としていた通期予想を開示した。新型コロナウイルス影響の長期化を考慮して減収、営業・経常減益だが、最終黒字化予想である。株価は通期減益懸念を織り込み済みだろう。特にサプライズ感はないが、出直りを期待したい。

■21年3月期1Q大幅増収・赤字縮小、通期は営業・経常減益予想

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比24.4%増の9億81百万円、営業利益が28百万円の赤字(前年同期は1億75百万円の赤字)、経常利益が27百万円の赤字(同1億74百万円の赤字)、純利益が24百万円の赤字(同1億32百万円の赤字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で一部案件の見送りが発生したが、開発案件の大型化・高付加価値化や月額報酬の増加で大幅増収となり、原価低減への取り組みや前年計上のソフトウェア償却費の剥落も寄与して赤字縮小した。

 未定としていた通期連結業績予想を開示し、売上高が20年3月期比6.3%減の50億円、営業利益が12.3%減の1億円、経常利益が12.3%減の1億円、純利益が40百万円の黒字(20年3月期は81百万円の赤字)とした。

 新型コロナウイルス影響の長期化を考慮して減収、営業・経常減益だが、最終黒字化予想である。継続的な人材増強、原価低減、不透明な事業環境に対応した販管費の最適化などを推進する。中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は反発の動きを強めている。通期減益懸念を織り込み済みだろう。特にサプライズ感はないが、出直りを期待したい。8月14日の終値は907円、時価総額は約61億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る