マリオンは下値切り上げ、20年9月期上振れ余地

株式市場 銘柄

 マリオン<3494>(JQ)は不動産賃貸サービス、不動産証券化サービス、不動産売買など不動産関連サービスを展開している。20年9月期は戦略的経費計上で営業減益としているが、上振れ余地がありそうだ。賃貸不動産積み上げで21年9月期も収益拡大を期待したい。株価は3月の安値圏から徐々に下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。

■不動産賃貸・証券化・売買など不動産関連サービス

 不動産賃貸サービス、不動産証券化サービス、不動産売買など不動産関連サービスを展開している。

 自社保有物件の賃貸事業を証券化商品(不動産特定共同事業法商品)として投資家に提供する「マリオンボンド」「サラリーマンボンド」「お金 第3の置き場 i―Bond」を特徴としている。

■20年9月期営業減益予想だが上振れ余地、21年9月期収益拡大期待

 20年9月期業績(非連結)予想は、売上高が19年9月期比31.6%増の36億円、営業利益が5.2%減の5億70百万円、経常利益が5.8%増の3億40百万円、純利益が0.6%減の2億20百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比43.7%増の33億96百万円、営業利益が8.1%増の5億98百万円だった。不動産売買が85.9%増収と牽引し、不動産賃貸サービスも3.4%増収と堅調だった。不動産証券化サービスは6.1%減収だった。

 第3四半期累計の営業利益は通期予想を超過達成している。下期にマーケティングプロモーションの戦略的経費の計上を見込み、新型コロナウイルスによる不透明感も考慮して通期予想を据え置いているが、上振れ余地がありそうだ。さらに賃貸不動産積み上げで21年9月期も収益拡大を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価は3月の安値圏から徐々に下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。9月24日の終値は1215円、時価総額は約19億円である。

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