自律制御システム研究所は戻り試す、ドローンで中期成長期待

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 自律制御システム研究所<6232>(東マ)は商業用ドローンの製造販売、および自律制御技術を活用したインダストリアル向け無人化・IoT化に係るソリューションを提供している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、中期成長を期待したい。株価は7月の直近安値圏から反発して水準を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。

■ドローンおよび自律制御技術を活用したソリューションを展開

 商業用ドローンの製造販売、およびドローンの自律制御技術を活用したインダストリアル向け無人化・IoT化に係るソリューションサービスを提供している。GPSに依存せず、画像処理を活用した自律制御技術を強みとしている。なおプロジェクトの大型化に伴って売上は下期に偏重する傾向がある。

■21年3月期は新型コロナ影響

 21年3月期の非連結業績予想はレンジ予想として、売上高が14億円~17億円(20年3月期比9.5%増~32.9%増)、営業利益が2億50百万円の赤字~0百万円(20年3月期は15百万円の黒字)、経常利益が2億円の赤字~50百万円の黒字(同2億31百万円の黒字)、純利益が2億30百万円の赤字~50百万円の黒字(同2億39百万円の黒字)としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比40.6%減の36百万円、営業利益が2億37百万円の赤字(前年同期は1億97百万円の赤字)だった。新型コロナウイルスの影響で案件の延期が発生した。

 通期についても、新型コロナウイルスの影響で一部プロジェクト延期の可能性があるためレンジ予想としている。なお20年6月にはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)による「安全安心なドローン基盤技術開発」事業への採択が決定した。今後の政府調達を見据えて、セキュリティを担保したドローン機体の開発に着手している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、中期成長を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は7月の直近安値圏から反発して水準を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。9月29日の終値は2896円、時価総額は約311億円である。

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