ディ・アイ・システムは急動意、21年9月期収益回復期待

日インタビュ新聞ロゴ

 ディ・アイ・システム<4421>(JQ)は独立系の情報サービス企業である。大手SIerとの長期取引関係を構築し、システムインテグレーション事業を主力としている。20年9月期大幅減益予想だが、21年9月期の収益回復を期待したい。株価は急動意の形となって年初来高値を更新した。官公庁デジタル化関連として人気化したようだ。底放れて戻りを試す展開を期待したい。

■システムインテグレーション事業が主力

 独立系の情報サービス企業である。システムインテグレーション事業(業務システムの設計・開発、ITインフラの設計・構築、および運用・保守)を主力として、教育サービス事業(新入社員・中堅技術者向けIT研修)も展開している。

 19年9月期の売上構成比は、システムインテグレーション事業95%、教育サービス事業5%、売上総利益構成比はシステムインテグレーション事業93%、教育サービス事業7%だった。

 システムインテグレーションの顧客別売上構成比は元請けが14%、一次・二次請けが86%だった。NTTコミュニケーションズなど大手SIerとの長期取引関係を事業基盤としている。

■先行投資を21年9月期から回収する戦略

 中期経営計画では目標値として、22年9月期売上高57億19百万円、売上総利益11億83百万円、営業利益3億04百万円を掲げている。20年9月期に実施する成長投資を21年9月期から確実に回収する戦略だ。中小規模案件の元請け獲得を加速させるワンストップ体制の強化・拡大にも取り組む。

■20年9月期大幅減益予想だが21年9月期収益回復期待

 20年9月期の連結業績予想(8月14日に売上高、利益とも下方修正)、売上高が19年9月期比10.7%増の42億70百万円、営業利益が63.7%減の85百万円、経常利益が57.1%減の94百万円、純利益が61.0%減の60百万円としている。配当予想は19年9月期と同額の25円(期末一括)である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比19.0%増の32億77百万円、営業利益が17.3%増の1億46百万円、経常利益が36.9%増の1億48百万円、純利益が44.8%増の96百万円だった。

 第2四半期までの順調な推移で、第3四半期累計ベースは大幅増収増益だったが、第3四半期から新型コロナウイルス影響で、開発案件の先送りや、常駐案件における一部顧客先のプロジェクト撤退によるエンジニア稼働率低下などが生じた。このため通期予想を下方修正して大幅減益予想とした。

 ソフトウェア投資やオフィス新・増設など、中期成長に向けた先行投資で減益予想としていた従来予想に対して、減益幅が拡大する見込みとなったが、21年9月期の収益回復を期待したい。

■株価は急動意

 株価は急動意の形となって一気に年初来高値を更新した。官公庁デジタル化関連として人気化したようだ。底放れて戻りを試す展開を期待したい。9月29日の終値は2159円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS39円73銭で算出)は約54倍、今期予想配当利回り(会社予想の25円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS568円70銭で算出)は約3.8倍、時価総額は約33億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  2. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  3. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  4. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…
  5. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  6. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る