ケイアイスター不動産:生産性向上アプリを独自にカスタマイズし分譲住宅の品質向上や現場監督の管理棟数3割拡大など目指す

新製品&新技術NOW

■「KIzuku PRO」を導入し建築現場の管理効率化を推進

 ケイアイスター不動産<3465>(東1)は10月20日午前、住宅建築現場の管理効率化などを一層進める目的で、独自にカスタマイズした建築現場向けコミュニケーションアプリ「KIzuku PRO」(気づくプロ)を導入し、現場監督一人あたりの年間管理棟数を平均30%伸ばすと発表した。株価は前場2811円(70円高)まで上げて出直りを強めた。

■直近3年で新築販売棟数が58%も増加し管理効率化が課題に

 同社では、2018年から20年の3年間で新築販売棟数が58%も増加し、現場の管理効率化が課題となっていた。この間、コムテックス株式会社(富山県高岡市)の建築現場向けコミュニケーションアプリ「Kizuku」の運用によって、現場監督一人あたりの年間管理棟数を導入前に比べて平均20%増加することができ、全社の建築現場の管理日数率(用地仕入れから物件引き渡しまで)は約20%短縮した。

■「KIzuku PRO」はクラウド環境で工程表や施工品質検査などまで情報管理

 カスタマイズを加えた「KIzuku PRO」は、こうした実績をベースにしているため、「今後、さらなる効率化を実現する環境が整った」(戦略開発本部)。「KIzuku PRO」の導入と並行して、請求・発注書のデジタル化なども進め、現場監督一人あたりの年間管理棟数をさらに平均30%伸ばすなどの効率化を推進する。

 カスタマイズしたアプリ「KIzuku PRO」は、同社の建築現場に関わる企業や作業者のための独自の「現場支援アプリ」になる。クラウド環境のもと、工事の段取りから現場の進捗確認、工程表や施工品質検査など、建築現場に関わる様々な情報を管理する。

 コミュニケーションの中心となるトーク機能では、物件ごとにグループチャットができ、関係する全ての人と現場の状況をリアルタイムで共有できる。工事報告書の作成では、写真撮影、品質、工事完了などの報告書作成から承認など、現場管理に必要な機能が搭載され、すべてが1つのシステム上で完結するため、取引会社の負担の軽減、時間コストの削減も可能になった。

 今後は、請求・発注書のデジタル化にするなど、IT化を進め、現場監督一人あたりの年間管理棟数においてはさらに平均30%増を目指す計画だ。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る