日本エンタープライズは21年5月期2Q累計大幅減益、通期増益予想据え置き

(決算速報)
 日本エンタープライズ<4829>(東1)は1月13日の取引時間終了後に21年5月期第2四半期累計連結業績を発表した。ソリューション事業が牽引して増収だが、原価や販管費が増加して大幅減益だった。通期増益予想を据え置いた。後半の挽回を期待したい。株価は安値圏に回帰している。目先的には第2四半期累計業績を嫌気する可能性もあるが、通期下振れ懸念を織り込み済みで下値限定的だろう。

■21年5月期2Q累計大幅減益、通期増益予想据え置き、後半挽回期待

 21年5月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比7.2%増の18億86百万円、営業利益が43.0%減の76百万円、経常利益が46.1%減の83百万円、純利益が82.2%減の19百万円だった。

 売上面は、クリエーション事業(5.6%減収)が低調だったが、ソリューション事業(25.6%増収)が大幅伸長して牽引し、全体として増収だった。利益面は、原価や販管費が増加して大幅減益だった。なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高9億36百万円で営業利益40百万円、第2四半期は売上高9億50百万円で営業利益36百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年5月期比11.5%増の40億円、営業利益が27.2%増の3億40百万円、経常利益が9.6%増の3億40百万円、純利益が13.3%増の2億円としている。法人向けサービスの伸長などで増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率が低水準のため通期下振れに注意必要だが、後半の挽回を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は軟調展開で安値圏に回帰している。目先的には第2四半期累計業績を嫌気する可能性もあるが、通期下振れ懸念を織り込み済みで下値限定的だろう。1月13日の終値は218円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円98銭で算出)は約44倍、時価総額は約87億円である。

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