エイトレッド、26年3月期3Q累計増益、クラウドサービス好調で通期増益予想維持

(決算速報)
 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)は1月28日に26年3月期第3四半期累計業績(非連結)を発表した。小幅ながら増益だった。クラウドサービスの拡大が牽引した。そして通期増益予想を据え置いた。クラウドサービスが順調に拡大する見込みだ。第3四半期累計の進捗率はやや低水準だが、期末に向けてストック収益が積み上がる収益構造であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は小動きだが水準を切り上げて戻り歩調だ。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。基調転換を確認した形であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■26年3月期3Q累計小幅増益、通期増益予想据え置き

 26年3月期第3四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比4.7%増の21億61百万円、営業利益が2.2%増の7億70百万円、経常利益が2.8%増の7億75百万円、四半期純利益が2.4%増の5億12百万円だった。小幅ながら増益だった。クラウドサービスの拡大が牽引した。

 製品別の売上高は、Cloudがユーザー数増加やパッケージ型からの移行により25.4%増の12億37百万円、AgileWorks(パッケージ型)がWindows10サポート終了に伴うPC入れ替えに需要が流れた影響で12.6%減の7億81百万円、パッケージ型X-pointがクラウドへの移行に伴う新規ライセンス販売終了(22年3月)により22.1%減の1億42百万円だった。クラウド比率は9.4ポイント上昇して57.2%となった。また四半期別ストック売上比率は第1四半期が5.6ポイント上昇して90.0%、第2四半期が13.8ポイント上昇して89.9%、第3四半期が0.6ポイント上昇して85.3%となった。

 営業利益(前年同期比17百万円増益)の変動分析は、Cloud売上増加で2億50百万円増益、パッケージ売上減少で1億53百万円減益、人件費増加で12百万円減益、積極的な製品開発投資に伴う減価償却費増加で25百万円減益、広告宣伝費増加で16百万円減益、その他で27百万円減益だった。

 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が6億95百万円で営業利益が2億23百万円、第2四半期は売上高が7億09百万円で営業利益が2億59百万円、第3四半期は売上高が7億56百万円で営業利益が2億87百万円だった。

 通期業績(非連結)予想は据え置いて売上高が前期比12.8%増の31億20百万円、営業利益が10.6%増の11億70百万円、経常利益が10.3%増の11億70百万円、当期純利益が7.6%増の7億84百万円としている。配当予想は前期比2円増配の34円(第2四半期末17円、期末17円)としている。9期連続増配予想で予想配当性向は32.5%となる。

 売上高に占めるクラウド比率を56%に引き上げることを目指し、パッケージベンダーからSaaSベンダーへの変革を推進する。また顧客単価向上を図るとともに、解約防止により80%超のストック売上をより強固なものとするため、ユーザーコミュニティによりカスタマーサクセスの強化を推進する。

 製品別売上高の計画はCloudが28.6%増の17億49百万円、AgileWorks(パッケージ型)が3.4%増の12億02百万円、新規ライセンス販売終了のパッケージ型X-pointが30.8%減の1億67百万円としている。Cloudは主力のX-point Cloudがパッケージ型からのシフトや新規顧客獲得により拡大基調である。AgileWorksクラウド版については25年4月1日より提供プラン変更(価格体系見直し)を実施した。認知度向上により下期から導入が加速する見込みだ。AgileWorks(パッケージ型)についてはバージョンアップやアップセルを推進し、レガシーシステムからの乗り換え需要を捉えて新規顧客獲得を推進する。パッケージ型X-point(27年3月サポート終了予定)については、クラウドやAgileWorksへの移行を推進する。

 営業利益(前期比1億12百万円増益)の変動計画は、Cloud売上増加で3億88百万円増益、パッケージ売上減少で35百万円減益、人件費増加で1億12百万円減益、積極的な製品開発投資に伴う減価償却費増加で64百万円減益、クラウドインフラコスト増加で25百万円減益、その他で40百万円減益としている。

 通期増益予想を据え置いた。クラウドサービスが順調に拡大する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高が69%、営業利益が66%、経常利益が66%、当期純利益が65%とやや低水準だが、期末に向けてストック収益が積み上がる収益構造であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は戻り歩調

 株価はやや小動きだが水準を切り上げて戻り歩調だ。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。基調転換を確認した形であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。1月28日の終値は1500円、今期予想PER(会社予想のEPS104円71銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の34円で算出)は約2.3%、前期実績PBR(前期実績のBPS676円40銭で算出)は約2.2倍、そして時価総額は約112億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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