【特集】上方修正銘柄や含みのある小売り・消費関連の割安株に注目

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特集 今週の当特集では、13日の負け組も含めて業績を上方修正しあるいは上方修正含みにある小売り・消費関連株のうち、株価がなお割安水準に放置されている銘柄に注目する。(=どう見るこの相場

■二歩後退の西松屋次第で直近上方修正の消費関連株も追撃開始

小売り・消費関連の「黒い猫・白い猫」の最有力株は、西松屋チェーン<7545>(東1)だろう。同社株は、今2月期業績を3回も上方修正しており、昨年6月の1回目ではストップ高、8月の2回目も約200円高したが、3回目の昨年12月の3回目は材料織り込み済みとして下値を探る動きとなった。昨年12月21日に開示した今期第3四半期業績は、通期予想業績を上回る高利益進捗率を示したが、それでも株価の反応は限定的にとどまった。PERは12倍台と割安であり、見直し買いも期待されるところである。

西松屋が再発進するようなら、西松屋と同様に昨年12月から今年1月に掛けて業績を上方修正した低PER株も追撃を開始しよう。食品のS FOODS<2292>(東1)、ビックルスコーポレーション<2925>(東1)、通販のストリーム<3071>(東2)、フェリシモ<3396>(東1)、スーパーなどの小売りチェーンのハローズ<2742>(東1)、ジェーソン<3080>(JQS)、IDOM<7599>(東1)、ショーエイーコーポレーション<9385>(東1)、ベルク<9974>(東1)、新型コロナウイルス関連のニイタカ<4465>(東1)、重松製作所<7980>(JQS)、個別でアパレルのハニーズ<2792>(東1)、家具のミサワ<3169>(東1)、クラウドサービスのパイプドHD<3919>(東1)などをマークするところだろう。

■第3四半期決算発表を先取り催促買いも高まり予備軍株も続々

「黒い猫・白い猫」の予備軍株は、昨年9月~10月に今期業績を上方修正し、これから2月初旬に掛けて第3四半期決算の発表を予定している低PER株となる。あるいは東宝のように第3四半期開示に業績の再上方修正も期待できるかもしれず、催促の動きも交錯し先取りも一考余地が生じる。食品のプリマハム<2281>(東1)、日本ハム<2282>(東1)、ユタカフーズ<2806>(東2)、日本食品化工<2892>(東1)、ライドオンエクスプレスホールディングス<6082>(東1)、ホームセンターのナフコ<2790>(JQS)、綿半ホールディングス<3199>(東1)、コメリ<8218>(東1)、家電量販店のノジマ<7419>(東1)、ケーズホールディングス<8282>(東1)、ヤマダホールディングス<9831>(東1)、ドラッグストアのカワチ薬局<2664>(東1)、クオールホールディングス<3034>(東1)、マキヤ<9890>(JQS)、通販のスクロール<8005>(東1)、ベルーナ<9997>(東1)、コロナ関連の富士紡ホールディングス<3104>(東1)、広栄化学<4367>(東1)、カイノス<4556>(JQS)、大伸化学<4629>(JQS)、物流のヒガシトゥエンティワン<9029>(東2)、キムラユニティー<9368>(東1)、小売り関連の昭和パックス<3954>(JQS)、エイジス<4659>(JQS)、ドウシシャ<7483>(東1)、PLANT<7646>(東1)、イエローハット<9882>(東1)、マキヤ<9890>(JQS)など幅広い銘柄が浮上する。

さらに昨年12月末から今年1月初めに掛けて第3四半期決算を発表し、通期業績は昨年秋の上方修正を据え置いたが、この通期業績に対して高利益進捗率を示した銘柄も、期末に向けて業績再上ぶれ期待を高めるとみられるだけに要注目となる。あさひ<3333>(東1)、アレンザホールディングス<3546>(東1)、コジマ<7513>(東1)、コーナン商事<7516>(東1)、ライフコーポレーション<8194>(東1)、アークス<9948>(東1)などが該当する。このうちコジマは、第1四半期決算の今期第2四半期予想業績に対する利益進捗率となる。

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