TIS、水産流通を一元化するBtoBプラットフォーム「トトスマ」を提供開始

■中間流通を省き販路を全国へ、2030年度に売上高10億円目標

 TISインテックグループのTIS<3626>(東証プライム)は12月29日、活魚・鮮魚・水産加工品の受発注から輸送手配、精算管理までを一元化するBtoB型流通プラットフォーム「トトスマ」を、2025年12月18日から提供開始したと発表。過疎化や漁業従事者の減少、魚価高騰など課題を抱える水産業界に向け、流通の効率化と収益性向上を支援する。

 同サービスは、中間流通業者を介さずに取引を完結できる仕組みを採用し、帳票類を自動生成することで、発注業者の仕入コストを最大50%削減する。アプリ上で全国の取引業者とマッチングできるため、出荷業者の販路拡大や輸送業者の稼働効率向上にもつながり、関係事業者全体の収益改善が見込まれる。

 2026年度中には、独自アルゴリズムを活用した活魚の混載輸送機能やルート計画機能を追加予定で、輸送費負担を約60%削減できる見通しだ。TISは2030年度までに売上高10億円、導入社数1,000社を目標とし、将来的にはデジタル通貨決済や無人輸送の実装を通じて、持続可能な水産業の実現に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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