レオクランは上値試す、21年9月期大幅増収増益予想で上振れ余地

株式市場 銘柄

 レオクラン<7681>(東2)は、医療施設にコンサルティングや医療機器販売を行うメディカルトータルソリューション事業を主力としている。21年9月期は医療機器等一括販売の大型案件も寄与して大幅増収増益予想としている。第1四半期の粗利益率が想定を上回ったことを勘案すれば、通期予想に上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。株価は戻り一服の形だが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。

■メディカルトータルソリューションが主力

 医療施設の新増改築時にコンサルティングや医療機器販売を行うメディカルトータルソリューション事業を主力として、医療機関で撮影されたCTやMRI等の医用画像を遠隔診断して情報提供する遠隔画像診断サービス事業、介護・福祉施設向け給食事業も展開している。

 成長戦略として、営業力の強化、顧客スコープの拡大、事業領域の拡充、付加価値の拡大、ビジネス機会の最大化などを推進している。

■21年9月期大幅増収増益予想、さらに上振れ余地

 21年9月期の連結業績予想は、売上高が20年9月期比11.8%増の245億93百万円、営業利益が72.6%増の3億52百万円、経常利益が75.5%増の3億63百万円、当期純利益が97.0%増の2億38百万円としている。

 メディカルトータルソリューション事業において、医療機器等一括販売の端境期が解消される見込みだ。大型案件の増加による粗利益率改善、深耕営業による付加価値向上も推進して大幅増収増益予想としている。セグメント別の計画はメディカルトータルソリューション事業が12.5%増収で2.4倍増益、遠隔画像診断サービス事業が3.4%減収で0.6%増益、給食事業が0.2%増収で36.5%減益としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比28.4%増の79億71百万円、営業利益が17.6倍の4億05百万円、経常利益が18.4倍の4億04百万円、四半期純利益が44.2倍の2億65百万円だった。

 メディカルトータルソリューション事業(29.4%増収)において、10億円規模の案件を含む医療機器等一括販売が好調に推移した。利益面では大型案件増加や深耕営業によって粗利益率が想定を上回ったことも寄与した。

 通期予想は据え置いている。第1四半期の利益は通期予想を超過達成したが、21年9月期は医療機器等一括販売の大型案件売上計上が上期偏重になり、受注の本格回復は22年9月期以降の見込みとしている。ただし第1四半期の粗利益率が想定を上回ったことを勘案すれば、通期予想に上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り一服の形だが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。3月26日の終値は2740円、時価総額は約54億円である。

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