【株式市場】ワクチン接種者の増加とともに客足が戻る「反動消費」株など強く日経平均は3日ぶりに反発、一方TOPIXは小安く2日続落

◆日経平均株価は2万8958円56銭(97円76銭高)、TOPIXは1956.73ポイント(0.41ポイント安)、出来高概算(東証1部)は10億2805万株

 6月10日(木)後場の東京株式市場は、前場の円安がやや弱まったためかトヨタ自<7203>(東1)が水準を下げて始まり、戻り歩調だった半導体株の中では信越化学<4063>(東1)も水準を下げて一進一退。一方、鉄鋼、海運、紙パ株などは値を保った。日経平均は寄り後から大引けまで110円高前後(2万8970円前後)で小動きを続け、大引けは3日ぶりに反発した。一方、TOPIXは小安い。

 後場は、東映<9605>(東1)が大幅反発のまま今日の高値圏で推移し、ワクチン接種者の増加とともに客足が戻る「反動消費」が米国の映画館で見受けられるとかで連想買いの見方。サニックス<4651>(東1)は公共施設に太陽光発電を導入する政府方針などが材料視され一段高。梅の花<7604>(東2)も「反動消費」に期待とされ高い。ALBERT<3906>(東マ)はSBIホールディングス<8473>(東1)との提携が材料視され朝方ストップ高で値が付いたまま大引けまで買い気配。京写<6837>(JQS)はメイコー<6787>(JQS)との提携効果への期待再燃との見方で一段ジリ高。昨日まで2日連続ストップ高だったエーザイ<4523>(東1)は急反落。

■新規上場の2銘柄は共に好発進

 10日新規上場となったテンダ<4198>(JQS)は後場、13時過ぎに公開価格3250円の2倍の6500円で初値をつけ、あと6510円まで上げて大引けは5500円。もう1銘柄、ワンダープラネット<4199>(東マ)は、11時1分に4115円(公開価格2560円の61%高)で初値をつけ、後場ストップ高の4815円まで上げて高値引けとなった。

 東証1部の出来高概算は10億2805万株(前引けは5億1075万株)、売買代金は2兆4042億円(同1兆1807億円)。1部上場2193銘柄のうち、値上がり銘柄数は991(前引けは980)銘柄、値下がり銘柄数は1066(同1076)銘柄。

 また、東証33業種別指数は13業種(前引けは17業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、パルプ紙、精密機器、鉄鋼、ガラス土石、医薬品、、化学、サービス、倉庫運輸、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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