【株式市場】四半期好決算銘柄には買い集中するが逆もあり日経平均は後場一時500円安となり大幅反落

株式市場 証券取引所

◆日経平均は2万7283円59銭(498円83銭安)、TOPIXは1901.08ポイント(26.35ポイント安)、出来高概算(東証1部)は12億3671万株

 7月30日(金)後場の東京株式市場は、正午に大幅増益の四半期決算と業績予想の増額修正を発表した商船三井<9104>(東1)が急伸して始まり、他の大手海運株も連動高。一方、13時に四半期決算を発表した清水建設<1803>(東1)は一気に軟調転換。大阪や関東3県への緊急事態宣言に関する様子見姿勢もあり、日経平均は450円安(2万7380円前後)で一進一退を続け、14時半にかけて一時前場の安値を割り込み509円93銭安(2万7272円49銭)まで下押した。大引けは多少持ち直したが大幅反落となった。

 後場は、神鋼商事<8075>(東1)が13時過ぎから急伸し、13時に発表した大幅増益の四半期決算と業績予想の増額修正が好感されて大引けにかけストップ高。高砂鐵工<5458>(東2)は14時に発表した四半期決算が好感されて急伸しストップ高。シンメンテHD<6086>(東マ)は7月中旬発表の四半期決算が大幅増益で好業績株の選別物色に乗るとされ次第に動意。アズジェント<4288>(JQS)は主製品がメール無害化/ファイル無害化市場で4年連続国内シェアNo.1などが材料視され大きく出直った。

 30日新規上場となったAIメカテック<6227>(東2)は取引開始と同時に公開価格1920円を21円上回る1941円で初値をつけ、高値は前場の2043円。後場は売買交錯となり大引けは1707円。

 東証1部の出来高概算は12億3671万株(前引けは5億2936万株)、売買代金は2兆8469億円(同1兆2289億円)。1部上場2190銘柄のうち、値上がり銘柄数は275(前引けは396)銘柄、値下がり銘柄数は1875(同1706)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は2業種(前引けは4業種)のみにとどまり、海運、ゴム製品、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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