三洋貿易が新中期経営計画を策定、2年後に売上高は23%増、経常益は21%増めざす

ビジネス 万年筆 メモ

■前9月期の連結決算は全体にV字急回復となり最高益を更新、増配

 三洋貿易<3176>(東1)は11月5日の夕方、2021年9月期の連結決算と9月期末配当の増配、新中期経営計画を発表した。

 新中期経営計画(2021年10月1日から23年9月30日までの2ヵ年)は11月5日付で策定し、23年9月期を最終年度とする長期経営計画「VISION2023」で推進してきた収益基盤の強化策など7つの基本戦略を更に進める。

 21年9月期の連結決算が過去最高の経常利益を計上し、23年9月期を最終年度とする長期経営計画「VISION2023」の達成が視野に入ってきた。そこで、当社グループは重点戦略及び数値目標を定め、「VISION2023」の総仕上げとなる22年9月期及び23年9月期の2年間を対象期間とする新中期経営計画を策定した。

 基本戦略として、(1)モビリティ、ファインケミカル、サステナビリティ、ライフサイエンスの注力4市場に特化し、(2)事業領域の追求・深化とともに、(3)新規事業の開拓、(4)グローバル展開、(5)環境配慮型商材の拡充、(6)気候変動への取組み、及び(7)新規投資案件の推進、を一層強化する。

 数値目標として、連結売上高は22年9月期に940億円(21年9月期比4.7%増)、23年9月期に1100億円(同22.5%増)を目指す。また、経常利益は22年9月期に63億円(21年9月期比1.8%増)、23年9月期に75億円(同21.2%増)を目指すとした。

 2021年9月期の連結決算は全体にV字急回復となり、売上高は前期比18.0%増の897.88億円、営業利益は同14.9%増の55.06億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同41.3%増の42.56億円。経常利益も含め2期ぶりに最高を更新した。

 これを受け、9月期末配当を1株当たり20円(従来予想比1円の増配)とし、中間配当19円と合わせた21年9月期の年間配当は39円の予定(前期比1円50銭の増配)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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