【どう見るこの株】マクアケは下値固め完了、22年9月期大幅増収増益予想

どう見るこの株

 マクアケ<4479>(東マ)は応援購入サービス事業として、国内NO.1の購入型クラウドファンディング・マッチングサービスMakuakeなどを展開している。12月24日にはローカル共創プログラム第1弾として、ビームス広島店と共同で中国地方における希望企業の公募開始を発表した。21年9月期は応援購入総額の増加で大幅増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は反発力が鈍く年初来安値圏でモミ合う形だが、下値固め完了して出直りを期待したい。

■応援購入サービス事業を展開

 サイバーエージェント<4751>の連結子会社で、応援購入サービス事業(新商品や新サービスのデビューに際して消費者がいち早く応援購入できるマーケットプレイス)を展開している。
 
 主要サービスは、国内NO.1の購入型クラウドファンディング・マッチングサービスのMakuake、各種インキュベーション・サービスのMakuake Incubation Studio、Makuakeにおいて創出された商品をEC販売するMakuake STORE、プロジェクト実行者の商品をリアル店舗で展示・販売するMakuake SHOPである。

 さらに応援仕入・販路拡大サービスや広告配信代行サービスなど、Makuakeに関連する周辺サービスも展開している。21年8月には新サービスとして、海外からの応援購入を受け付けるグローバル版Makuakeを開始した。

 21年9月期の応援購入総額(GMV)は20年9月期比46.9%増の215億36百万円、掲載開始数は70.9%増の7914件(構成比はリピート実行者による掲載開始数が62.5%、新規実行者による掲載開始数が37.5%)、アクセスUUが52.9%増の4万4347千人、期末会員数は48.4%増の187.4万人だった。中期目標としては、25年までに応援購入総額(GMV)1000億円規模の達成を目指すとしている。

■22年9月期大幅増収増益予想

 22年9月期業績(非連結)予想は売上高が21年9月期比34.2%増の62億円、営業利益が41.3%増の4億65百万円、経常利益が41.1%増の4億60百万円、当期純利益が41.9%増の3億50百万円としている。

 大幅増収増益予想である。応募購入総額(GMV)が39.3%増の300億円の計画で大幅増収を見込み、ブランド認知・浸透に向けた広告宣伝費の増加や事業生態系資産蓄積に向けた新サービスの開始など先行投資負担を吸収する見込みだ。

 重点施策として、メディアとしてのMakuakeの価値向上(質の高い掲載開始数の向上、集客数の向上など)、サイトの機能改善、オペレーショナル・エクセレンスの研鑽などに取り組むとしている。収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力が鈍く年初来安値圏でモミ合う形だが、下値固め完了して出直りを期待したい。12月24日の終値は4335円、時価総額は約552億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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