【株式市場】円高や中国株が影響し今年最大の下げ幅で3週間ぶりに2万円割る

株式市場 銘柄

◆日経平均の終値は1万9737円64銭(638円95銭安)、TOPIXは1582.48ポイント(54.75ポイント安)、出来高概算(東証1部)は増加し31億9557万株

チャート14 8日後場の東京株式市場は、ギリシャ問題の不透明感に加え、上海株式の波乱などを受けて1ドル121円台に入る円高進行となったため、株価指数の先物に売りが先行し、日経平均は時間とともに下げて638円95銭安(1万9737円64銭)の安値引けとなった。2万円割れは6月18日以来、約3週間ぶり。600円安は今年6月29日の596円安を上回り、今年最大の下げ幅。東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均も反落した。

 中で、引き続き林兼産業<2286>(東1)神戸物産<3038>(東1)などがTPP(環太平洋経済連携協定)交渉の再開に向けた期待などから値上がり率上位を保ち、カーリットHD<4275>(東1)は公募増資による需給調整が一巡したようで急反発。グリーンランドリゾート<9656>(東2)は九州地区の世界遺産登録が好感されて連日ストップ高となり、アプリックスIPホールディングス<3727>(東マ)は近距離情報伝達システムが欧州の芳香剤大手に採用とされてストップ高。

 本日新規上場のクレステック<7812>(JQS)は前場、買い気配のまま初値がつかず、後場12時43分に公開価格960円を82%上回る1751円で初値が付き、その後1849円まで上げて終値も1500円と好調なスタートとなった。

 東証1部の出来高概算は増加して31億9557万株(前引けは13億9606万株)、売買代金も増えて3兆3946億円(同1兆4179億円)。1部上場1888銘柄のうち、値上がり銘柄数は43(同147)銘柄、値下がり銘柄数は1835(同1680)銘柄。

 また、東証33業種別指数はすべて値下がり(前引けは海運1業種のみ値上がり)し、値下がり率の小さい業種を見ると、食料品、ゴム製品、医薬品、石油・石炭、海運、陸運、鉱業、精密機器、などだった。

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