【株式市場】日経平均は479円安、後場一時674円安だがロシア侵攻開始報道後は下げ渋る

◆日経平均は2万5970円82銭(478円79銭安)、TOPIXは1857.58ポイント(23.50ポイント安)、出来高概算(東証1部)は増勢となり15億9412万株

 2月24日(木)後場の東京株式市場は、昼の時間帯にロシアが対ウクライナ攻撃を決定と伝えられ、日経平均は前引けを200円下回る490円安で寄ったあと一気に下げ幅を600円台に広げた。前場は高かった鉄鋼株、海運株も値を消し、日経平均は13時過ぎに673円97銭安(2万5775円64銭)まで下落した。ただ、その後はキエフにミサイル攻撃などと伝えられたが下げ渋った。大引けは5日続落。今年1月27日につけた昨年来の安値を終値・取引時間中とも更新した。

 後場は、パラジウムの世界生産量はロシアが4割を占めるとされ純パラジウム上場投信<1543>(東ETF)が一段高。大阪チタニウム<5726>(東1)も一段高。北海原油が8年ぶり100ドル台と伝えられ、INPEX<1605>(東1)が一段と上げて約1週間ぶりに高値を更新し、防衛株の石川製<6208>(東1)や細谷火<4274>(JQS)も一段高急伸。日和産<2055>(東2)は穀物市況高で値上げ余地広がるとされ一段高。

 ヘッドウォータース<4011>(東マ)は経済産業省からオンライン申請システムの開発を受託との発表など好感され一段と上げ2日連続ストップ高。インパクトHD<6067>(東マ)は未定としていた業績予想の発表など好感され一段と出直り拡大。第一商品<8746>(JQS)は金相場上昇による金地金事業拡大期待などで一段高。

 24日新規上場となったBeeX<4270>(東マ)は前場、買い気配のまま初値がつかず、後場も買い気配を上げ、14時50分に3750円(公開価格1600円の2.3倍)で初値がつき、その後4155円(同2.6倍)まで上げて高値引けとなった。

 東証1部の出来高概算は増勢となり15億9412万株(前引けは6億4850万株)、売買代金は3兆6281億円(同1兆5605億円)。1部上場2182銘柄のうち、値上がり銘柄数は824(前引けは723)銘柄、値下がり銘柄数は1294(同1349)銘柄。

 また、東証33業種別指数は5業種が値上がり(前引けも5業種が値上がり)し、鉱業、石油石炭、電力ガス、海運、サービス、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  2. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  3. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  4. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  5. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  6. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る