SBI証券が加賀電子の目標株価を4800円から5300円に引き上げる

ビジネス 万年筆 メモ

■半導体不足のなかで電子部品事業の調達力など高評価

 SBI証券は3月8日付で、加賀電子<8154>(東1)の投資判断を「買い」継続のまま目標株価を4800円から5300円に引き上げるリポートを発表した。9日の株価は朝方2719円(32円高)まで上げた後に「下ヒゲ」(一時下値を試して切り返す相場)を示現し、売り物が途切れてきたことを映し出している。これが下値圏で現れると底打ち反転が近いことを示すとされている。

■電子部品事業の今3月期の収益予想を69億円から97億円に引き上げ

 SBI証券のリポートでは、大きな修正点は電子部品事業であるとし、半導体不足の解消までに当初想定より時間を要する情勢であること、「半導体商社としての長い信頼性から半導体調達力の強さを発揮し好業績が続くと考え」りこと、などを挙げた。電子部品事業の業績予想を上方修正し、22年3月期の売上高は3080億円から3130億円へ、営業利益は69億円から97億円へ引き上げた。また、23年3月期の予想も売上高を3130億円から3230億円へ、営業利益を55億円から100億円へ引き上げた。

 また、カタリスト(相場を大きく動かす材料・要因)として、EMS(受託製造)事業で大口受注のリリースが出されることを挙げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る