クリングルファーマ、米国に100%子会社設立、HGF医薬開発を米国で加速

■希少疾患治療薬の開発強化へ、米国市場を主戦場にグローバル展開加速

 クリングルファーマ<4884>(東証グロース)は10月15日、米国ジョージア州に全額出資子会社「Kringle Pharma USA,Inc.」を設立すると発表した。新会社は2025年11月に設立予定で、医薬品の研究開発及びそれに付随する業務を担う。米国子会社の代表にはエリ・リリー出身で30年以上の国際経験を有するマット・ヴォーゲルヒューバー氏が就任する。同社はHGFタンパク質医薬品の開発を進めており、脊髄損傷急性期を対象とする第Ⅲ相試験を終えて追加臨床試験準備中、声帯瘢痕対象の第Ⅲ相試験も進行中である。今回の子会社設立により、米国での臨床開発を加速させ、グローバル展開を本格化させる構えである。

 同社は2025年6月に米国FDAから脊髄損傷急性期治療薬(KP-100IT)の希少疾病用医薬品指定を取得しており、米国市場での商業化を見据えた布石となる。企業理念に掲げる「難治性疾患治療薬の開発による社会貢献」の実現に向け、国内での承認申請準備と並行して、世界最大の医薬品市場である米国への展開を通じ、創薬ベンチャーからバイオ製薬企業への進化を加速させる。業績への影響は未定だが、2026年9月期の業績予想は11月12日に公表予定の決算短信で明らかにされる見通しである。

 また同日、従業員向けインセンティブ制度として第17回新株予約権(ストックオプション)の発行を決定した。発行総数は120個で、1個あたり100株を割当てる。新株予約権の行使により増加する潜在株式数は1万2000株(発行済株式総数の0.17%)にとどまり、希薄化は限定的とされる。行使期間は2027年10月16日から2035年10月15日までとし、従業員の業績向上意欲を高め、株主価値の増大を図る狙いである。発行は無償で行い、有利発行には該当しない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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