三井海洋開発が一段と出直る、先行高のINPEXなどを追う資源エネ株の見方

■ブラジル向け5月に稼働し「本年度以降の収益基盤は一層拡大」

 三井海洋開発<6269>(東証プライム)は6月8日、一段と出直りを強め、後場は13時30分にかけて6%高の1403円(79円高)前後で推移し、今年1月につけた年初来の高値1499円に迫っている。

 ブラジルの国営石油会社ペトロブラス(Petróleo Brasileiro S.A.)から受注し、建造していたFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)が5月1日に共用を開始し、「本年度以降の当社の収益基盤は一層拡大することが期待される」と発表しており、すでに高値を更新しているINPEX<1605>(東証プライム)や石油資源開発<1662>(東証プライム)などに続く資源エネルギー関連株として注目が強まっている。

 8日は、ロシアが「北方四島周辺での『安全操業」』協定の履行を停止、ロシア外務省」(NHKニュースWEB6月8日午前11時43分)と伝えられた。株式市場関係者の中には、石油・天然ガスを輸入している「サハリン1、同2」プロジェクトへの影響などまでを懸念して三井海洋のFPSOに注目を強める様子がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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