【株式市場】日経平均は6日ぶりに下げ422円安、後場は米経済指標待ちで手控え

◆日経平均は2万7824円29銭(422円24銭安)、TOPIXは1943.09ポイント(25.96ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は伸びず12億7253万株

 6月10日(金)後場の東京株式市場は、今夜発表の米国消費者物価指数によっては米国の利上げ姿勢が強まる可能性があることなどで様子見ムードが漂い、景気敏感株でもある日本製鉄<5401>(東証プライム)やファナック<6954>(東証プライム)などは前場下げたまま前引けの水準で一進一退となり、任天堂<7974>(東証プライム)も前引けの水準で弱もみあい。日経平均は342円安で始まり、13時半頃に前場の安値を割り451円36銭安(2万7795円17銭)まで下げる場面があった。大引けは6日ぶりの下落となった。

 後場は、NTT(日本電信電話)<9432>(東証プライム)が13時過ぎにかけて一段と強含み、出力制御されている電力の有効活用に関する電力会社などとの実験など買い材料視され、高島屋<8233>(東証プライム)や藤田観光<9722>(東証プライム)は訪日観光客の受け入れ再開などで一段ジリ高。ユビキタスAIコーポレーション<3858>(東証スタンダード)はIoT機器の開発と市場投入までの期間50%短縮など注目され後場気配値のまま大引けまでストップ高買い気配。エッジテクノロジー<4268>(東証グロース)は13時発表の4月決算など好感され急伸。テックポイント・インク<6697>(東証グロース)は中国BYD車の純正ドライブレコーダー向けに製品が採用との発表など好感され終日気配値のままストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は12億7253万株(前場はオプションSQ算出分が加わり7億1622万株)、売買代金は3兆1450億円(同1兆8104億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は176(前引けは265)銘柄、値下がり銘柄数は1634(同1504)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全33業種が値下がり(前引けは3業種が値上がり)し、下落率の小さい業種は、建設、海運、保険、ゴム製品、空運、不動産、電力ガス、パルプ紙、などだった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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