カプコンは2000年以降の高値を2ヵ月ぶりに更新、業績予想の増額修正など好感

■『モンスターハンターライズ:サンブレイク』『新鬼武者2』『バイオハザードRE:2』好調

 カプコン<9697>(東証プライム)は10月27日、大きく上げて始まり、午前9時30分にかけては7%高の4090円(285円高)まで上げ、株式分割を考慮した2000年以降の高値を約2ヵ月ぶりに更新している。26日の15時過ぎに第2四半期決算と3月通期業績予想の増額修正を発表し、好感買いが先行した。

 第2四半期連結決算(2022年4~9月・累計)は売上高が前年同期比29.9%減の490.67億円となり、営業利益は同24.3%減の218.95億円となるなど、各利益とも前年同期比ではダウンした。しかし、今期・23年3月期の連結業績見通しを全体に増額修正し、売上高は5月に発表した従来予想を4.2%上回る1250億円の見込みに、営業利益も4.2%上回る500億円の見込みに、親会社株主に帰属する当期純利益は同5.8%上回る365億円の見込みに見直した。

 発表によると、4~9月は、6月に発売した『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(Nintendo Switch、パソコン用)が安定した人気を集め、業績に大きく貢献した。積極的なプロモーションによる新たなファン層の獲得に加え、主力シリーズの継続的な新作タイトル販売などとの相乗効果による過去タイトル等を中心としたリピートタイトルの販売拡大が収益を押し上げた。加えて、アミューズメント機器事業では8月に『新鬼武者2』を発売し好調に稼働したほか、10月3日稼働開始の『バイオハザードRE:2』を9月に出荷し、収益に大きく貢献した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る