And Doホールディングスの第1四半期は売上高13%減だが計画比おおむね順調、前期の大型物件の反動減と第2四半期への集中があり通期予想は12%増を据え置く

ビジネス 万年筆 メモ

■リバースモーゲージ保証は全国ネットの査定力で保証残高100億円を突破

 And Doホールディングス<3457>(東証プライム)が11月11日の午後に発表した今期・2023年6月期の第1四半期連結決算(22年7~9月)は、不動産売買事業で前年同期に計上した大型物件の反動減と、当期売買物件の期ずれによる第2四半期への集中により、売上高は前年同期比13.2%減の96.12億円となり、営業利益は同56.7%減の3.43億円となった。

■ハウス・リースバック事業は拡大加速めざし告宣伝・人材投資を継続

 前年同期比では減となったものの、「計画対比ではおおむね順調な進ちょく」(説明資料)で、さらなる拡大に向けた人材及び広告宣伝などへの積極投資を行い、経常利益は同58.8%減の2.90億円(同58.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は同57.9%減の1.74億円だった。

 今期・23年6月期の連結業績予想は全体に据え置き、売上高は465.82億円(前期比12.5%増)、英魚利益は34.52億円(同20.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は21.78億円(同11.4%増)とした。

 第1四半期は、フランチャイズ事業では、加盟検討企業からの問い合わせは堅調に推移し、特に開発余力の大きい首都圏を中心とした都市部の新規加盟開発に注力した。スーパーバイザーの加盟店フォロー体制の強化や各種新規サービスの開発、提携企業の拡充を進め、当第1四半期の新規開店店舗数は31店舗、累計開店店舗数は607店舗となった。

 ハウス・リースバック事業では、住みながら自宅を売却できる不動産活用方法として、老後の生活資金や事業資金など、さまざまなニーズに応えた。広告宣伝・人材投資も継続し、当第1四半期は263件を新規に取得し、204件を再売買、処分及びファンド等へ売却した。保有不動産は累計680件となり、賃貸用不動産として運用した。

 金融事業では、不動産担保融資が堅調に推移。リバースモーゲージ保証事業では、グループの強みである全国ネットワークの査定力、販売力を活かし、金融機関との提携拡大・連携強化などを図り、この期間における新規保証件数は86件、累計保証件数は911件となり、保証残高は100億2百万円となった。

 不動産売買事業では、住宅ローンの超低金利が続く中、消費者の住宅購入に対するニーズの底堅さを背景に、積極的な仕入及び販売を行った。当第1四半期は、前年同期の大型物件の影響及び当期売買物件が期ずれにより第2四半期へ集中したことで、取引件数は146件(前年同期比6.4%減)となり、売上高及び営業利益は前年同期比を下回った。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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