三洋貿易の9月期第3四半期は営業利益が通期予想の84%達成

■5期連続の増配へ

 三洋貿易<3176>(東1)は6日、15年9月期第3四半期連結業績を発表した。

 売上高は前年同期比8.0%増の466億84百万円となった。主要事業の1つである機械資材の中の自動車用各種部品が好調に推移した。営業利益は同24.9%増の31億4百万円、経常利益は同25.8%増の34億4百万円、四半期純利益は同51.6%増の23億80百万円と大幅増益となった。営業利益が通期予想の84%を達成した。

 各事業の取組みは、ゴム・化学品では、化学品関連商品は、工業用フィルムや韓国向け電材などの輸出商材は好調に推移したが、自動車向けや家電・情報機器関連向けの合成ゴムおよび副資材などの輸入商材の販売が、第3四半期に入り平調となった。

機械資材では、産業資材関連商品は、自動車用各種部品が引き続き好調に推移し、科学機器関連商品では各種分析・試験機器の販売が堅調だった。

 海外現地法人では、Sanyo Corporation of Americaは、吸水性樹脂、ゴム関連商品を中心に好調で、San-Thap International Co.,Ltd(タイ)は、ゴム関連商品や自動車用各種部品などが堅調に推移した。

 国内子会社では、コスモス商事は海洋・船舶関連事業が低調となったが、地熱やCO2地中貯留関連機材販売が引き続き好調に推移し、全体でも好調に転じた。(株)ケムインターは界面活性剤を始めとした化学品、機械・電子部品を中心に好調であった。
  
 今期通期の業績見通しは、前回の予想値(4月27日上方修正)を据え置き、売上高は前期比5.8%増の620億円、営業利益は同16.4%増の37億円、経常利益は同10.9%増の39億円、純利益は同38.7%増の27億50百万円とし、増収大幅増益を見込む。

 なお、年間配当は48円(前年同期実績34円)とし、5期連続増配の予定である。

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