クリナップは24年3月期1Q減益だが売上順調、通期大幅増益予想据え置き

(決算速報)
 クリナップ<7955>(東証プライム)は8月4日の取引時間終了後に24年3月期第1四半期連結業績を発表した。利益面は原材料・エネルギー価格高騰などの影響で減益だったが、売上面は高付加価値製品の拡販などで増収と順調だった。そして通期の大幅増益予想を据え置いた。高付加価値製品の拡販に加えて、さらなる原価低減・生産性向上を推進するとしている。第1四半期は減益だったが期初時点で上期は減益の計画である。積極的な事業展開により通期ベースでの収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化も影響して戻り高値圏から急反落の形となった。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが、1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も支援材料として下値限定的だろう。

■24年3月期1Q減益だが通期大幅増益予想据え置き

 24年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比9.2%増の318億82百万円だが、営業利益が22.8%減の4億83百万円、経常利益が16.2%減の6億78百万円、親会社株主帰属四半期純利益が29.7%減の3億43百万円だった。

 利益面は原材料・エネルギー価格高騰などの影響で減益だったが、売上面は主力の中高級システムキッチン「STEDIA」を中心とする高付加価値製品の拡販などで増収と順調だった。部門別売上高は厨房部門が11.5%増の259億07百万円、浴槽・洗面部門が3.2%増の40億52百万円だった。なお23年6月には、システムキッチンのフラッグシップ製品である「CENTRO」をモデルチェンジして受注開始した。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が23年3月期比5.6%増の1310億円、営業利益が46.0%増の44億円、経常利益が40.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%増の33億円としている。配当予想は23年3月期と同額の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は29.1%となる。

 高付加価値製品の拡販に加えて、さらなる原価低減・生産性向上を推進するとしている。第1四半期は減益だったが期初時点で上期は減益の計画(営業利益は前年同期比14.6%減の15億円の計画)である。積極的な事業展開により通期ベースでの収益拡大を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は地合い悪化も影響して戻り高値圏から急反落の形となった。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが、1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も支援材料として下値限定的だろう。8月4日の終値は693円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS89円45銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約259億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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