科研製薬は胆汁性胆管炎に関する米社とのライセンス契約が好感され値上がりスタート

■米シーマベイ社が開発中の「セラデルパー」を日本で開発、商業化

 科研製薬<4521>(東証プライム)は1月10日、反発基調で始まり、取引開始後は3715円(40円高)まで上げて再び出直る相場になっている。朝、原発性胆汁性胆管炎治療剤「セラデルパー」の日本での開発及び販売に関するライセンス契約について発表し、注目されている。米CymaBay Therapeutics,Inc.(カリフォルニア州、シーマベイ社)が原発性胆汁性胆管炎を対象に開発中の「セラデルパー」(一般名)について、日本における開発及び商業化に関するライセンス契約を1月6日付で締結した。

 発表によると、これにより、科研製薬は日本におけるセラデルパーの原発性胆汁性胆管炎に対する治療剤としての独占的な開発及び販売の権利を取得した。シーマベイ社に対して契約一時金の45億円を支払うとともに、開発及び販売マイルストンの達成により最大170億円、並びに売上に対する一定のロイヤルティを支払う。

 科研製薬は、長期経営計画2031の研究開発戦略において、新規診療領域への展開を基本方針の一つとして掲げ、将来のアンメットメディカルニーズに応える医薬品の提供を目指している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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