【チャート診断】エストラストの出番近そう、下値固め十分、第1Qすこぶる好調、PER低い

チャート診断

■エストラストの出番近そう、下値固め十分、第1Qすこぶる好調、PER低い

エストラスト<3280>(東1・売買単位100株)は右肩下がり相場が一巡、下値固めが3カ月超続き、いつでも飛び出せるタイミングにある。

<株価の歩み&現在位置>
2014年1月の919円を頭に上値を切り下げる展開が続いているが、足元では下値固めがかなり進んでいる。7月9日にはギリシャショックによる全般安から瞬間590円の安値をつけたものの、終値推移でみれば5月上旬以降、ほぼ520円を挟んだ小幅のモミ合いとなっている。

直近の620円台は14年高値に対し約6.8合目、年初来高値715円(2月18日)に対しては約8.8合目という位置にある。

<マケットの視点>
発行済株式数約620万株と東証1部市場において小型でトヨタ自動車など主力株の上値が重いことから値動きの軽い銘柄を物色する流れに乗る銘柄として注目され始めている。

さらに、山口県、九州を地盤とするマンション分譲販売を主力に戸建て販売を手掛ける住宅不動産関連であることから、今回、4~6月のGDPが不振だったため政府の金融緩和などの景気対策が期待されていることもある。

景気対策の局面ではいずれも住宅不動産、金融株が動意づいていることがある。

第1四半期(1Q・3~5月)では前年同期比売上4.7倍の17億0100万円、営業利益2億3200万円(前年同期は赤字2億1200万円)と好調。10月の第2四半期発表の時点で今2月期を増額する可能性のあることも注目点である。

<方向&短中期判断>
右肩下がり相場は終了、安値圏での値固めが3カ月以上継続しているためいつでも飛び出せるタイミングとみられる。予想1株利益97.2円で計算したPERがわずか6.2倍、年8円配当に対する利回りは約1.3%。とくに、PERの割安が目を引く。

下値不安が乏しいだけに620円前後は中期スタンスで好買い場とみていいだろう。モミ合いを上放れたら14年高値は一気に無理としても年初来高値715円奪回は見込めるだろう。

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