【株式市場】日経平均は474円安、ロシアの姿勢など注視され後場一段と下げ2万8000円を割る

◆日経平均は2万7813円26銭(474円16銭安)、TOPIXは1983.84ポイント(38.92ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は11億6563万株

 4月5日(水)後場の東京株式市場は、米景気後退への懸念などでトヨタ<7203>(東証プライム)やソニーG<6758>(東証プライム)が一段ジリ安傾向となり、前引けにかけて小高かった東京エレク<8035>(東証プライム)も再び軟化するなど、主力株の重さが目立ち、東証33業種別指数で高い指数は前引けに続き「海運」1業種にとどまった。フィンランドのNATO加盟によるロシアの態度硬化懸念もあった。

 日経平均は前引けより15円ほど安い384円安で始まり、ジリ安傾向のまま13時頃には下げ幅が400円を超え、14時半頃には498円65銭安(2万7788円77銭)まで下押し、大引けも小戻した程度で大幅反落となった。

 後場は、レアジョブ<6096>(東証プライム)が一段ジリ高となり外国語教育支援会社の子会社化など材料視され、業界再編の思惑からプログリット<9560>(東証グロース)やKIYOラーニング<7353>(東証グロース)も高い。川崎汽船<9107>(東証プライム)などの大手海運株は後場寄りに一段と上げる場面を見せて前場の高値圏で推移。住友金属鉱山<5713>(東証プライム)はNY金相場高などを受け下げ幅を縮めて底堅い。

 ジェイホールディングス<2721>(東証スタンダード)は3月中旬から廃棄物の受入れを開始した産業廃棄物処理事業の4月本格稼働開始による業績寄与期待などで一段と上げ中盤からストップ高。インスペック<6656>(東証スタンダード)は大口受注が材料視され一時2日連続ストップ高。ヘッドウォータース<4011>(東証グロース)は中盤から一段と上げてストップ高となり、引き続きITエンジニアサービス企業との協業やマルチAIプラットフォームとチャット分析ソリューションの日本マイクロソフト社との連携など材料視され大幅続伸。

 東証プライム市場の出来高概算は11億6563万株(前引けは5億7380万株)、売買代金は2兆8161億円(同1兆3933億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は57(前引けは107)銘柄、値下がり銘柄数は1763(同1078)銘柄。

 東証33業種別指数は32業種が下げ、前引けに続き「海運」1業種の値上がりにとどまった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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