リンクバルのマッチングアプリ「CoupLink」、独自AI推薦エンジンのアップデートによりマッチング数最大1.9倍増加

 リンクバル<6046>(東証グロース)が運営するマッチングアプリ「CoupLink(カップリンク)」は、独自開発したAI推薦エンジンのアップデートを重ね、それまでと比較してマッチング数を最大1.9倍増加することに成功したと4月5日に発表した。

■開発背景、機械学習による独自のAI推薦エンジンを開発

 「CoupLink」では2022年6月に、顧客一人ひとりの好みを深層学習(ディープラーニング)を含む機械学習によって推定したうえで、お互いの好みが合致した相手を推薦する独自AI推薦エンジンの開発に成功。このAI推薦エンジンは2022年4月時点において、従前と比較してマッチング数を最大約1.8倍増加させるなど一定の成果を上げていた。しかしながら、レコメンドの可能性は男性ユーザー数×女性ユーザー数という膨大な組み合わせが存在しており、より良い相手を選定するための永続的な改善が必要であった。

■独自AI推薦エンジンのアップデートによる推薦精度向上

 独自AI推薦エンジンでは第一に、事前の1次フィルタリングの条件をユーザーの利用状況に合わせて高度化した。推薦の可能性は膨大な組み合わせが存在し、AIで全ての組み合わせをつぶさに探索することは計算時間の観点から困難となっていた。そのため、事前に居住エリア等のプロフィール情報をもとに、ルールベースで推薦する相手についてAIが探索する範囲を制限していた。そこで今回のアップデートにおいて、これまでは顧客一律に設定されていたルールベースの条件を、顧客一人ひとりの利用状況に応じて動的にカスタマイズされるように改修した。この改修によって顧客毎の好みの多様性に対して今まで以上にきめ細かく対処することが可能となった。その結果として、マッチング数を増加させることに成功した。

 第二に、フィルタリング後のAIの探索も高度化された。AIからのおすすめの利用状況をより精密にAIの計算過程に反映させるというもので、従前と比較して、AIからのおすすめをより活発に利用している顧客ほどマッチングの確度を高めることに成功した。

■AI導入による効果

 2022年4月時点において、従前と比較してマッチング数を最大約1.8倍の増加に成功していた。4月以降の継続的なアップデートによって、今回2022年4月時点の成果から、さらにマッチング数を最大1.9倍増加することに成功した。

■今後の展開、AIエンジン開発に注力し、マイデータを設立

 リンクバルは「ユーザーの利便性の追求」を目的とし、AI/データ分析業界経験豊富な人材を中心に、数学や工学を専門とする博士学位取得者を含む人材採用を積極的に行い、独自のAIエンジン開発を重ね、強力なデータ活用・AI推進組織を構築してきた。

 リンクバルは、社会への価値提供を最大限に高めるために、2023年3月30日に発表した通りMiDATA(マイデータ)を同年5月11日(予定)に設立する。マイデータでは、AI人材の採用・育成を進めるとともに、豊富な業界経験から培ったノウハウと実績をもとに、AI開発に係るサービスの社外へのソリューション提供を行っていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る