【株式市場】日経平均は299円安、円高に加えロシアの対NATO姿勢など注視

◆日経平均は2万7513円68銭(299円58銭安)、TOPIXは1965.91ポイント(17.93ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は5億1883万株、

 4月6日(木)前場の東京株式市場は、円高や米NASDAQの3日続落などを受けて電気精密、機械、自動車、鉄鋼株などが軒並み下げて始まり、一部ではフィンランドのNATO加盟によるロシアの態度硬化への懸念も言われ、東証プライム上場銘柄の中で値上がりした銘柄は2割にとどまった。中で、東京電力HD<9501>(東証プライム)などの電力株は次世代原発の開発に向けた政策期待などで堅調に推移し、味の素<2802>(東証プライム)やエーザイ<4523>(東証プライム)はディフェンシブ銘柄への退避とされてしっかり。日経平均は224円安で始まったが、午前9時20分頃の345円67銭安(2万7467円59銭)で下げ止まり、前引けまで下げ幅300円前後で一進一退となった。

 西松屋チェーン<7545>(東証プライム)が活況高となって年初来の高値に進み、今期の2ケタ増益予想と自社株買いを好感。ゼンショーホールディングス<7550>(東証プライム)は「なか卯」の主力メニュー「親子丼」の値下げに注目集まり堅調。ジェイホールディングス<2721>(東証スタンダード)は産廃事業への進出や上場維持基準クリアに向けた取組など好感され2日連続ストップ高。赤阪鐵工所<6022>(東証スタンダード)は水素エンジンへの取組が政府の水素戦略15兆円投資に乗るとされて2日連続ストップ高。Arent<5254>(東証グロース)は上場8日めとなり5日めに高値ヲつけた後の調整から急反発。フィット<1436>(東証グロース)は子会社とLAホールディングス<2986>(東証グロース)グループとの提携など好感されストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は5億1883万株、売買代金は1兆3041億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は389銘柄、値下がり銘柄数は1361銘柄。

 東証33業種別指数は5業種が値上がりし、電力ガス、食料品、医薬品、水産農林、保険、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る