【株式市場】日経平均は115円高、日銀新総裁の就任会見を控え様子見の雰囲気

◆日経平均は2万7633円66銭(115円35銭高)、TOPIXは1976.53ポイント(11.09ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は低調で8億2018万株

 4月10日(月)後場の東京株式市場は、日銀新総裁の就任会見が今夜7時過ぎからと伝えられ、政策見直しなどに備えて様子見の雰囲気が漂い、主な業種の代表格銘柄はほとんど小動きを続けた。日経平均はほぼ前引けと同水準の117円高で始まり、大引けまで横ばい圏のまま小動きで2日続伸。一方、株価2ケタで朝に中国企業と次世代ディスプレイに関する戦略提携を発表したジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)は一段高。投入額が少なくて済むためリスクオフ型の投資に好適の見方。三越伊勢丹HD<3099>(東証プライム)などの百貨店株、JR東日本<9020>(東証プライム)などの鉄道株、資生堂<4911>(東証プライム)などの化粧品株などが堅調だった。

 後場は、任天堂<7974>(東証プライム)が一段ジリ高となり、「スーパーマリオ」の映画が米国で高人気とされ注目再燃。リズム<7769>(東証プライム)が一段ジリ高となりPBR向上に向けた施策への期待など言われ、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>(東証プライム)は国際物流の多元化・強靱化を図る国交省の実証事業への採択が好感され一段高。サイバーステップ<3810>(東証スタンダード)は今5月期の業績改善期待などで高値更新。かっこ<4166>(東証グロース)は「カメラのキタムラ」への納入などで3日連続ストップ高。ログリー<6579>(東証グロース)は『ChatGPT』搭載の広告クリエイティブ自動生成ツール(β版)開発が連日好感され一段高となりストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は低調で8億2018万株(前引けは3億9027万株)、売買代金は1兆9114億円(同9283億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1332(前引けは1262)銘柄、値下がり銘柄数は415(同465)銘柄。

 東証33業種別指数は30業種(前引けはパルプ紙を除く32業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、その他製品、鉱業、保険、ゴム製品、医薬品、繊維製品、小売り、石油石炭、非鉄金属、陸運、不動産、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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