【株式市場】日経平均は369円安、NY株安、円高、原油高など影響し2万8000円割る

東京証券取引所

◆日経平均は2万7917円89銭(369円53銭安)、TOPIXは1991.67ポイント(31.09ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は5億7380万株

 4月5日(水)前場の東京株式市場は、NY株の下落、円高、原油高を受けて自動車、機械、鉄鋼、重工、精密機器などが下げたほか、石油株も総じて軟調となり、東証33業種別指数で値上がりした指数は海運1業種のみとなった。中で、パナソニックHD<6752>(東証プライム)は北米でのEV用電池工場に関する報道などを受けて堅調に推移し、岩谷産業<8088>(東証プライム)は政府の「水素戦略15兆円投資」を受けて高い。日経平均は176円安で始まり、次第安のまま午前11時頃に380円79銭安(2万7906円63銭)まで下押した。前引けも2万8000円を割り込んだ。

 日本郵船<9101>(東証プライム)などの海運株が東証33業種別指数の中で唯一値上がりし、低PBR解消への期待や中国遠洋海運集団(コスコ・グループ)の好決算など材料視されたもよう。ダイワボウホールディングス<3107>(東証プライム)はみずほ証券による新規投資判断開始など好感され急伸高値。ジャパンエンジンコーポレーション<6016>(東証スタンダード)は2日連続急伸し出荷拡大の観測報道など連日材料視。Delta-Fly Pharma<4598>(東証グロース)は米国で臨床試験の症例登録進むとの発表を受け連日活況高。イメージ・マジック<7793>(東証グロース)は独立系投資顧問が業績期待などで注目とされ連日急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は5億7380万株、売買代金は1兆3933億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は107銘柄、値下がり銘柄数は1078銘柄。

 東証33業種別指数は海運1業種のみの値上がりにとどまっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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