インテージHDグループのインテージヘルスケアと東京理科大学はAI創薬による次世代BET阻害剤開発の共同研究を開始

 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)グループのインテージヘルスケアと学校法人東京理科大学は4月27日、AI創薬による次世代BET阻害剤(※1)開発の共同研究を開始したと発表。

 東京理科大学薬学部薬学科・高橋研究室(教授:高橋秀依)では、抗不安薬や睡眠薬として用いられているベンゾジアゼピン類の立体構造について、軸不斉(※2)の観点から標的分子(特定の疾患や病気の治療に関連する分子)との相互作用を調べ、より良い医薬品の候補となる化合物を創出すべく、研究を進めている。

 今回、東京理科大学が行う軸不斉を考慮した化合物合成に関する研究と、インテージヘルスケアなどのもつAI創薬プラットフォーム「Deep Quartet (ディープカルテット)」をはじめとするAI技術を活用し、次世代BET阻害剤の開発に関する共同研究を行う。

 共同研究では、インテージヘルスケアが化合物(新薬の候補となるもの)のデザインを行い、東京理科大学が新規化合物の化学合成と評価実験を行うことで、新たな構造のリード化合物の創出を目指していく。

 インテージヘルスケアは理論創薬研究所、アフィニティサイエンスとともに、AI創薬による実践的な新規化合物デザインを製薬企業および大学などの研究機関と進めており、今回の共同研究はインテージヘルスケアが実施する「インテージヘルスケアAI創薬アカデミックプログラム(INTAGE Healthcare AI drug discovery Academic Program:IAAP)」の一環として実施するもの。

 また、本共同研究は大阪市の「大阪市イノベーション創出支援補助金(令和5年度)」に採択され、補助事業として実施する。

※1.BET阻害剤:プロモドメイン含有タンパク質(BET:Bromodomain and extraterminal)を標的とした薬剤。プロモドメイン含有タンパク質は、がんや炎症性疾患、生活習慣病の治療薬の標的分子として有望であり、現在多くの製薬企業がBET阻害剤の研究を進めている。

※2.化合物の軸不斉:二つの平面を結ぶ単結合(結合軸)の回転が妨げられて生じる動的な不斉(物質の分子内において、対称的でない構造を持つこと)であり、ベンゾジアゼピンなどのアミド(有機化合物の一種)を含む医薬品の多くに軸不斉が潜在している可能性がある。

【「インテージヘルスケア AI創薬アカデミックプログラム」について】

 AI創薬プラットフォーム「Deep Quartet」などAIによる計算アプローチにより新薬開発の化合物探索及び化合物デザインを行うとともに、インテージヘルスケアが化合物の提供までを行うことにより、アカデミアの持つ研究テーマにおいて医薬品候補化合物を見出す共同研究によるスタートアッププログラムである。
 アカデミアのもつ研究テーマとモデルに対して、インテージヘルスケアらがAIによる化合物デザインを行い実際の化合物までを提供、アカデミアにてin vivo ないしは in vitroの評価実験を行い、新薬の候補化合を見出そうとするものである。
 このプログラムによりAI創薬による医薬品開発を促進し、加速させていく。

【「Deep Quartet(ディープカルテット)」について】

 AI創薬プラットフォーム「Deep Quartet」は、インテージヘルスケアと理論創薬研究所、アフィニティサイエンスが3社連携で提供するサービスである。「Deep Quartet」は、深層強化学習の技術である(1)Deep reinforcement learning、ファーマコフォアモデルを用いるソフトウェア(2)LigandScout、網羅的なターゲット予測を可能とする機械学習ベースの技術(3)CzeekSを組み合わせた一連のフローであり、ここに(4)メディシナルケミスト(有機合成化学者)の知見を加えることで、Quartet(四重奏)によるAI創薬プラットフォームを実現している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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