マイクロ波化学が高い、旭化成とGHG(温室効果ガス)削減可能な新製法の実証を開始

■三井化学とは環境負荷の低い革新的な炭素繊維製造に挑戦中

 マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は4月27日、反発基調となり、前場10%高の1867円(164円高)まで上げたあとも堅調に推移し、後場寄り後は1778円(75円高)前後で売買されて出直りを探る相場となっている。同日午前、旭化成<3407>(東証プライム)と連名で、「旭化成とマイクロ波化学、マイクロ波を用いたポリアミド66のケミカルリサイクルの共同実証試験を開始」と発表し、注目が再燃している。

 発表によると、旭化成は、従来の製造法よりGHG(温室効果ガス)排出量削減可能なポリアミド66の製造法を開発するため、旭化成の50年以上の製造の実績とマイクロ波化学によるマイクロ波技術の工業化実績を合わせることでその実用化を目指している。本実証試験では、解重合から分離・精製までを一貫プロセスとして検証することで、さらなるGHG排出量削減を目指したポリアミド66の資源循環を実現することが可能になる。

 マイクロ波化学は、三井化学<4183>(東証プライム)との間でも連名で22年11月に環境負荷の低い革新的な炭素繊維(CF)製造に関する基盤技術について実証設備を新設すると発表している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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